格安ホームページ制作

99. 荒木村重の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

●荒木村重は、信長が剣先に刺し突き出した饅頭5個を、飲み込んで一口で食べてしまった…そうだ。→注

 + + +

荒木村重さん、38歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。咽喉科がない!剣先でノドが傷ついて、バイキンが入った!ご飯が食べれないよー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、同僚の池田勝正です。
そう、昔から偉大な武将というのは、かなり浅はかなトコもあるのです。

 + + +

一気に緊迫する場の空気。ついに池田勝正が言いました。
「村重、ホームページ制作をやったらどうだ?織田家界隈には、咽喉科医がいない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
荒木村重も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、信濃守でした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、若江城攻めもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう荒木村重なのです。
“初めまして、荒木村重です。ノドから出血してて、咽喉科に難儀しております。知り合いには咽喉科医がおりません。よい咽喉科をご存知の方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む荒木村重。そう、昔から偉大な武将といっても、怪我してると弱気になるモノなのです。

“こんにちは、荒木村重だよ。べつにアホじゃないよ!咽喉科を紹介してくれないか?ノドが血が出て、血を吐くおもいなのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓荒木村重:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、信濃守でした。

 + + +

「あ、ども…荒木村重ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では荒木村重様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えーひとことでいうと、すぐに主家に弓引く、戦国武将です。んで、ノドが痛いので咽喉科を探したいのです。」

「主家に弓引く戦国武将ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、荒木村重だよ。べつにアホじゃないよ!咽喉科を紹介してくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?う、いてて…。」
不安げに評価を待つ荒木村重。

「う〜ん…まずお聞きしますが、咽喉科を紹介してもらう為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし毎春花粉で悩むOLさんかな?会社サボって、咽喉科に直行してるんじゃないのか?」

「はい、するとまず“毎春花粉で悩むOLさん”“咽喉科”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるOLさんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くにご勤務のOLさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、丸の内のオフィス街ですね?あとはやっぱし西新宿のオフィス街とか、あのへんまでエリアを広げますか?神田駅前とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“丸の内のオフィス街で毎春花粉に悩むOLさんへ:荒木村重が咽喉科を探しております。”

紹介文
“至急駆けつけ、咽喉科を紹介してくれませんか?まだ謀反に踏み切っていないので、身元は確かです。抗ヒスタミン剤だけでも調達してもらえませんか!西新宿のオフィス街で奮闘中の貴女も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから謀反武将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、咽喉科を紹介してくれたOLさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『荒木流捕手術伝授コース』、または『銘器「荒木高麗」贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!う、いてて!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜荒木村重の最新謀反日記 “疑われれば、開き直ります!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきった荒木村重。おどろくなかれ、1週間もすると咽喉科紹介がわんさかさ。今日も元気に剣を飲み込みつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ