格安ホームページ制作

93. 太公望の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●太公望は、釣りをするトキあえて釣り針を水中には入れず、水面から三寸上に垂らした…らしい。→注

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太公望さん、70歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。シップ薬が足りない!釣竿を空中で支え続けたんで、手首が痛い!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だぞ!」
横で同意するのは、同僚である周公です。
そう、昔から偉大な軍師というのは、なにかしらいわくありげなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに周公が言いました。
「太公望、ホームページ制作をやったらどうだ?周界隈では、もはやシップ薬を調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
太公望も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、武成王でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、殷の情報を収集するのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう太公望なのです。
“初めまして、太公望です。シップ薬に難儀しております。周界隈のシップ薬は、もう使い尽くしてしまいました。シップ薬をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む太公望。そう、昔から偉大な軍師というのは、ひたすらプランニングにこだわるのです。

“こんにちは、太公望だよ。べつにアホじゃないよ!手首の激痛を和らげるシップ薬を持ってきてくれないか?早いトコ完治して、殷の帝辛を打ち破るのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓太公望:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、武成王でした。

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「あ、ども…太公望ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では太公望様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、斉の始祖です。んで、腱鞘炎を和らげる為シップ薬を集めたいのです。」

「斉の始祖ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、太公望だよ。べつにアホじゃないよ!手首の激痛を和らげるシップ薬を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ太公望。

「う〜ん…まずお聞きしますが、シップ薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし接骨院の経営者かな?自社の宣伝の為、シップ薬もって駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“接骨院の経営者”“シップ薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる経営者さんの在所エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで開業されてる接骨院じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、地主の旦那が多いJR目白駅前ですね?あとはJR阿佐ヶ谷駅前とか、あのへんまでエリアを広げますか?錦糸町とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“JR目白駅前界隈の、接骨院経営者さんへ:太公望がシップ薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、シップ薬を提供してくれませんか?武王を補佐する身なので、身元は確かです。パテックスなどの既製品でも全然OK!JR阿佐ヶ谷駅前界隈の貴院も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから軍師としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、シップ薬を提供してくれた経営者さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『昔別れた妻がよりを戻してくるコツ伝授コース』、または『仙人に剣術と文字を学べるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜太公望の最新釣り日記 “釣れますか などと文王 側により!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった太公望。おどろくなかれ、1週間もすると手元にシップ薬がわんさかさ。今日もせっせと手首を冷やしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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