格安ホームページ制作

92. 樊カイの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●樊カイは、鴻門の会で宴席に乱入し、生の豚肩肉を出されたが剣でカットしてそのまま食べた…らしい。→注

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樊カイさん、28歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。虫下しがない!サナダ虫が湧いてしまう!ポンポンいててになってしまう!」
「もっともだ!これは大変な事態です!」
横で危惧するのは、軍師の張良です。
そう、昔から偉大な武将というのは、見栄っ張りでもあるのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに張良が言いました。
「樊カイ、ホームページ制作をやっては?咸陽では、虫下しを調達できません。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールしては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれませれん!」
樊カイも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、後の舞陽侯でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、項羽に口上述べるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう樊カイなのです。
“初めまして、樊カイです。この生涯の晴れの舞台で、虫下しに難儀しております。咸陽界隈には虫下しがありません。お手持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む樊カイ。そう、昔から偉大な武将というのは、やはり思慮深いのです。

“こんにちは、樊カイだよ。べつに無軌道なオトコじゃないよ!虫下しを持ってきてくれないか?せっかくみんなの前でカッコつけたのに、これじゃ笑いモンになっちゃうよ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓樊カイ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、後の舞陽侯でした。

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「あ、ども…樊カイともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では樊カイ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、誇り高き戦闘隊長です。んで、サナダ虫を抑える為、虫下しを集めたいのです。」

「戦闘隊長ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、樊カイだよ。べつに無軌道なオトコじゃないよ!虫下しを持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?う、いてて…。」
すでに痛み出したお腹をさすり、不安げに評価を待つ樊カイ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、虫下しを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱしマツキヨの店員かな?自社の宣伝の為、虫下しもって駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“マツキヨの店員”“虫下し”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる店員さんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くのマツキヨじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、胃弱なアル中が昼から飲んでる新宿西口界隈ですね?あとは池袋北口界隈とか、あのへんまでエリアを広げますか?上野アメ横とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“新宿西口界隈のマツキヨにお勤めの店員さんへ:樊カイが虫下しを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、虫下しを提供してくれませんか?いずれ親分が天下を取るので、身元は確かです。粉薬より、飲みやすい錠剤がベター!池袋北口付近にお勤めの貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから忠臣としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、虫下しを提供してくれた店員さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『臨武侯になったら、仕官さしたげるコース』、または『皇帝の妹を娶るコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!う、いてて!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜樊カイの最新脂汗日記 “なにはともあれ、早くお薬を!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった樊カイ。おどろくなかれ、1時間もすると手元に虫下しがわんさかさ。腹痛がケロリと直り、また元気に豚生肉ほうばりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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