格安ホームページ制作

89. 安禄山の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●200kgを越す巨漢の安禄山は、玄宗皇帝に取り入る為「楊貴妃の養子になりたい」と言い、おむつをし大きな揺り籠に入り、楊貴妃の笑いをとった…らしい。→注

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安禄山さん、45歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。この巨体を納めうる揺り籠がない!笑いをとれん!楊貴妃のご機嫌もとれん!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、宦官の李豬児です。
そう、昔から偉大なごますり奴というのは、幇間に命をかけるのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに李豬児が言いました。
「安禄山様、ホームページ制作をやられては?洛陽界隈では、大きな揺り籠を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
安禄山も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、太鼓持ちでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、楊国忠との出世争いもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう安禄山なのです。
“初めまして、安禄山です。わが未来が左右されるこの局面で、揺り籠に難儀しております。洛陽界隈には大きな揺り籠はございません。キングサイズの揺り籠をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む安禄山。そう、昔から偉大なごますり奴というのは、ひたすら策謀を研ぎ澄ますのです。

“こんにちは、安禄山だよ。べつに変態じゃないよ!ボクの巨体が入る揺り籠を持ってきてくれないか?玄宗の女を笑わせて、がっちりとポイントゲットさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓安禄山:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、太鼓持ちでした。

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「あ、ども…安禄山ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では安禄山様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、いずれ反乱を起こすおべっか野郎です。んで、楊貴妃に取り入る為揺り籠を集めたいのです。」

「いずれ反乱を起こすおべっか野郎ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、安禄山だよ。べつに変態じゃないよ!ボクの巨体が入る揺り籠を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ安禄山。

「う〜ん…まずお聞きしますが、揺り籠を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし託児所の経営者かな?、自社の宣伝の為、揺り籠100個繋ぎ合わせたヤツもって、駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“託児所の経営者”“揺り籠”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる経営者さんの在所エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くに住んでる馬主さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、キャバ嬢ママ連ご用達の歌舞伎町界隈託児所ですね?あとは渋谷道玄坂とか、あのへんまでエリアを広げますか?伊勢崎町とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町界隈の、おミズ系ママをターゲットにした託児所の経営者さんへ:安禄山が揺り籠を所望です。”

紹介文
“至急、揺り籠の大きいヤツを提供してくれませんか?唐の皇帝と懇意にしておりますので、身元は確かです。藤で編んだ軽くて丈夫なモノがベスト!渋谷道玄坂の貴所も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それからおべっか野郎としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、揺り籠を提供してくれた経営者さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『権力者に気に入られるコツ伝授コース』、または『謀反軍の将校に抜擢したげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜安禄山の最新随従日記 “膨らんだ腹には、ただ忠誠のみが入っています。”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった安禄山。おどろくなかれ、1時間もすると手元に揺り籠がわんさかさ。今日もゆらゆら揺れてウトウトしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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