格安ホームページ制作

88. 高毬の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●高毬は、端王に使いした時蹴鞠の才を披露し気に入られ、武官に抜擢された…らしい。→注

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高毬さん、21歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。鞠がない!端王様に芸を披露できん!アッパークラスにコネつける、千載一遇のチャンスなのにぃ!」
「もっともだ!てぇへんな事態だ!」
横で同意するのは、従兄弟の高廉です。
そう、昔から偉大なたいこもちというのは、到来したチャンスを逃さないのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに高廉が言いました。
「高毬、ホームページ制作をやったらどうだ?北宋では、もはや鞠を調達できねぇ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするんさ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
高毬も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、大幇間でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、街をゴロつくのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう高毬なのです。
“初めまして、高毬です。わが将来を左右するこの局面で、鞠に難儀しております。北宋界隈にはもはや鞠がおりません。みんな私が蹴り破ってしまいました。鞠をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む高毬。そう、昔から偉大なたいこもちというのは、陰でひたすら企みまくるのです。

“こんにちは、高毬だよ。べつに腰ぎんちゃくじゃないよ!鞠を持ってきてくれないか?端王様の前でリフティングかまし、がっちりとポイントゲットさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓高毬:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、大幇間でした。

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「あ、ども…高毬ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では高毬様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、誇り高き茶坊主です。んで、自己を端王様にアピールする為、鞠を集めたいのです。」

「誇り高き茶坊主ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、高毬だよ。べつに腰ぎんちゃくじゃないよ!鞠を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ高毬。

「う〜ん…まずお聞きしますが、鞠を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし古都の女わらべかな?たいがい唄いながら鞠ついてるから、ドリブルしながら駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“古都の女わらべ”“”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる女わらべの在所エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くに住んでる女わらべじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、なんといっても京の女わらべですね?あとは奈良の女わらべとか、あのへんまでエリアを広げますか?平泉の女わらべとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“京界隈の、今日も元気いっぱい外で遊んでる女わらべちゃんへ:高毬が鞠を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、鞠を貸してくれませんか?座持ちの名人ですので、身元は確かです。芯にぜんまい綿を巻き、美しい幾何学模様に飾ったものがベスト!奈良の女わらべちゃんも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから幇間としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、鞠を提供してくれた女わらべちゃんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『5色エクステ無料体験コース』、または『デコネイル無料体験コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜高毬の最新男芸者日記 “なにはともあれ、旦那のご機嫌!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった高毬。おどろくなかれ、1週間もすると手元に鞠がわんさかさ。今日もオーバーヘッドキックの反復練習しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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