格安ホームページ制作

84. 趙高の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●趙高は群臣居並ぶ中、鹿を「馬」だといって秦王胡亥鹿に献上した…らしい。→注

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趙高さん、47歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。鹿がいない!「馬」だといって献上できない!わが権勢に歯向かうヤツをチェックできん!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、丞相の李斯です。
そう、昔から偉大な奸臣というのは、ひねこびた行いが大好きなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに李斯が言いました。
「趙高さま、ホームページ制作をやられては?咸陽界隈では、もはや鹿を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
趙高も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、郎中令でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、得意の讒言三昧もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう趙高なのです。
“初めまして、趙高です。わが権勢を確認する為の鹿に、難儀しております。咸陽界隈には鹿がおりません。鹿をお飼いの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む趙高。そう、昔から偉大な奸臣というのは、ひたすら企むのが趣味なのです。

“こんにちは、趙高だよ。べつにこずるいヤツじゃないよ!鹿を連れてきてくれないか?正直に「鹿」というヤツを、後から誅戮しちゃうのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓趙高:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、郎中令でした。

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「あ、ども…趙高ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では趙高様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、誇り高き濁流宦官です。んで、アドレナリンを出す為鹿を集めたいのです。」

「誇り高き濁流宦官ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、趙高だよ。べつにこずるいヤツじゃないよ!鹿を連れてきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ趙高。

「う〜ん…まずお聞きしますが、鹿を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし鹿せんべい製造業者かな?商品のクオリティをチェックする為、社内に鹿を飼ってるんじゃないか?」

「はい、するとまず“鹿せんべい製造業者”“鹿”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる製造業者さんの在所エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くに住んでる製造業者さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、なんといっても奈良公園界隈ですね?あとは京都とか、あのへんまでエリアを広げますか?神戸とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“奈良公園界隈でご営業の鹿せんべい製造業者さんへ:趙高が鹿を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、鹿を提供してくれませんか?王を傀儡にしておりますので、身元は確かです。奈良鹿愛護会が製造販売している登録商標製品がベスト!京都界隈の貴社も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから奸臣としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、鹿を提供してくれた製造業者さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『人を罪をなすりつけるコツ伝授コース』、または『バレない遺言書換えのやり方伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜趙高の最新横暴日記 “断じて行えば、鬼神もこれを避く!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった趙高。おどろくなかれ、1週間もすると周りは鹿がわんさかさ。今日も鹿に頭突きされつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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