格安ホームページ制作

76. 韓信の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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韓信さん、31歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。土嚢がない!河をせき止められん!竜且と20万の軍勢をやっつけられん!→注
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、弁士のかい通です。
そう、昔から偉大な武将というのは、 戦の道具に苦労するのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついにかい通が言いました。
「韓信様、ホームページ制作をやられては?斉の国では、もはや土嚢を入手できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれれん!」
韓信も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、大将軍でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、軍備などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう韓信なのです。
“初めまして、韓信です。河をせき止める為の土嚢に、難儀しております。地元の土嚢は徴収し尽くしました。土嚢をたくさんお持ちの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む韓信。そう、昔から偉大な武将というのは、大変綿密にプランニングするものなのです。

“こんにちは、韓信だよ。べつに策略家じゃないよ!土嚢を持ってきてくれないか?20万の軍勢をアップアップさせ、一気に壊滅さ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓韓信:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、大将軍でした。

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「あ、ども…韓信ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では韓信様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、天才軍略家です。んで、人を溺れさす為土嚢を集めたいのです。」

「天才軍略家ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、韓信だよ。べつに策略家じゃないよ!土嚢を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ韓信。

「う〜ん…まずお聞きしますが、土嚢を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし護岸工事に実績を持つ土建屋さんかな?社の宣伝の為、商売道具もって駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“護岸工事に実績を持つ土建屋”“土嚢”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる土建屋さんの在所エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの土建屋さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、やっぱ東京じゃ荒川沿いですかね?あとは多摩川沿いとか、あのへんまでエリアを広げますか?霞ヶ浦あたりとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“荒川沿い界隈の、護岸工事に実績を持つ土建屋さんへ:韓信が土嚢を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、土嚢をカンパしてくれませんか?もうすぐ斉王になりますので、身元は確かです。麻袋より、丈夫なポリエチレン製がベター!多摩川沿い界隈の貴方も、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから軍略家としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、土嚢を提供してくれた土建屋さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『ブン取った城、2つ3つ贈呈コース』、または『ブン取った財宝、1割贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜韓信の最新禍根日記 “狡兎死して良狗煮られ”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった韓信。おどろくなかれ、1週間もすると手元に土嚢がわんさかさ。きょうもガンガン河をせき止めつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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