格安ホームページ制作

75. 今川義元の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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今川義元さん、40歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。鉄分がない!鉄漿が作れないとお歯黒ができん!貴族になれん!→注
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、嫡子の氏真です。
そう、昔から偉大な武将の中には、 顔をいじくるコトに燃える人もいるのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついに氏真が言いました。
「父上、ホームページ制作をやられては?相模では、もはや鉄分を入手できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれれん!」
今川義元も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、三河守でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、武田と同盟などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう今川義元なのです。
“初めまして、今川義元です。公家顔になる為の鉄分に、難儀しております。地元の鉄分は採掘し尽くしました。鉄をたくさんお持ちの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む今川義元。そう、昔から偉大な武将というのは、くだらないコトで悩んじゃったりもするのです。

“こんにちは、今川義元だよ。べつにホスト志望じゃないよ!鉄を持ってきてくれないか?歯を黒く縫ってイケメン度アップ、ブイブイいわせるのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓今川義元:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、三河守でした。

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「あ、ども…今川義元ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では今川義元様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、関東の支配者です。んで、顔を整える為鉄分を集めたいのです。」

「関東の支配者ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、今川義元だよ。べつにホスト志望じゃないよ!鉄を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ今川義元。

「う〜ん…まずお聞きしますが、鉄分を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし古釘が余ってる大工さんかな?捨てるのにも金かかるから、廃棄処分がわりに駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“古釘が余ってる大工”“鉄分”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる大工さんの店舗エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの大工さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、やっぱ近いトコで駿府ですかね?あとは甲斐とか、あのへんまでエリアを広げますか?尾張あたりとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“駿府界隈の、古釘が余ってる大工さんへ:今川義元が鉄分を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、鉄分をカンパしてくれませんか?もうすぐ信長に討たれますが、まだ身上は確かです。五寸釘より、お茶に沈めやすい小釘がベター!甲斐界隈の貴方も、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから武将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、古釘を提供してくれた大工さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『松平家の所領を勝手に贈呈コース』、または『三条西実隆に和歌の添削指導してもらえるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜今川義元の最新エステ日記 “今井の殿は薄化粧”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった今川義元。おどろくなかれ、1週間もすると手元に古釘がわんさかさ。きょうもガンガン歯を染め眉抜きつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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