格安ホームページ制作

74. ディオゲネスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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ディオゲネスさん、51歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ランプがない。まっ昼間に路上で灯し「人間を探しているのだ。」と世間を啓蒙できん!→注
「やめいやめい!こっ恥ずかしいではないか!」
横で諌めるのは、師匠のアンティステネスです。
そう、昔から偉大な哲学者というのは、 やっぱり変わりモンが多いのです。

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徐々に緊迫する場の空気。しかたなくアンティステネスが言いました。
「ディオゲネス、ホームページ制作をやったらどうだ?アテナイでは、もはやランプを入手できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれませれん!」
ディオゲネスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、キュニコス派学者でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、音楽・天文学・論理学をさげすむのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうディオゲネスなのです。
“初めまして、ディオゲネスです。人々の頭の中を照らす為のランプに、難儀しております。地元のランプは徴収し尽くしました。ランプをたくさんお持ちの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むディオゲネス。そう、昔から偉大な哲学者というのは、やっぱりつまらんコトで悩む人が多いのです。

“こんにちは、ディオゲネスだよ。べつにあまのじゃくじゃないよ!ランプを持ってきてくれないか?世間を煙に巻きつつ、物質的快楽を放棄するのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ディオゲネス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、キュニコス派学者でした。

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「あ、ども…ディオゲネスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではディオゲネス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、屁理屈屋です。んで、世間を冷笑する為ランプを集めたいのです。」

「屁理屈屋ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ディオゲネスだよ。べつにあまのじゃくじゃないよ!ランプを持ってきてくれないか??〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つディオゲネス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ランプを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし爺さんが独りでやってる古道具屋かな?ヒマそうだから、売りモンもって駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“爺さんが独りでやってる古道具屋”“ランプ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる古道具屋さんの店舗エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの古道具屋さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、やっぱ骨董といえば東京じゃ谷中・根津ですね?あとは竹橋とか、あのへんまでエリアを広げますか?東武池袋線ぞいとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“谷中・根津界隈の、爺さんが独りでやってる古道具屋さんへ:ディオゲネスがランプを所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、ランプをカンパしてくれませんか?樽を住処にしているので、身元は確かです。昼でも灯りが見えるよう、強力なアセチレンランプがベター!竹橋界隈の貴店も、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから哲学者としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ランプを提供してくれた店主に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『欲望から解放され動じない心を与えましょうコース』、または『道端でも平気で物を食える度胸を与えましょうコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ディオゲネスの最新放言日記 “私がコスモポリタンだ”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったディオゲネス。おどろくなかれ、1週間もすると手元にランプがわんさかさ。きょうも白昼の路上で赤々と灯しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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