格安ホームページ制作

73. フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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ヴィルヘルム1世さん、38歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。杖がない。「お前たちは私を好きになるんだ!」と怒号しつつ領民どもを打ちのめせん!→注
「そんなコトしちゃますます怖がられます!暴力はいけませぬ!」
横で苦言を呈するのは、王妃のゾフィー・ドロテアです。
そう、昔からワンマンな国王というのは、親族がいさめねばどうしようもないトキもあるのです。

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一気に緊迫する場の空気。しかたなくゾフィーが言いました。
「あなた、ホームページ制作をおやりになっては…。プロイセンではもはや、あなたがブンまわす為の杖は入手できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールなされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
ヴィルヘルム1世も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、兵隊王でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、軍事・財政改革などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうフリードリヒ・ヴィルヘルム1世なのです。
“初めまして、フリードリヒ・ヴィルヘルム1世です。私を嫌うあやまった領民を打ちのめし改心させる為の杖に、難儀しております。地元の杖は徴収し尽くしました。杖をたくさんお持ちの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むフリードリヒ・ヴィルヘルム1世。そう、昔からワンマンな国王といえど、惑うトキもあるのです。

“こんにちは、フリードリヒ・ヴィルヘルム1世だよ。べつに乱暴モンじゃないよ!杖を持ってきてくれないか?領民を啓蒙し、君主に対する親愛を芽生えさせるのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓フリードリヒ・ヴィルヘルム1世:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、兵隊王でした。

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「あ、ども…フリードリヒ・ヴィルヘルム1世ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではフリードリヒ・ヴィルヘルム1世様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、プロイセンの英明君主です。んで、領民に親しみを強制する為、杖を集めたいのです。」

「プロイセンの英明君主ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、フリードリヒ・ヴィルヘルム1世だよ。べつに乱暴モンじゃないよ!杖を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つフリードリヒ・ヴィルヘルム1世。

「う〜ん…まずお聞きしますが、杖を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし老人ホームの経営者かな?備品もって駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“老人ホーム経営者”“”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる経営者さんの営業エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの老人ホームじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、福祉が発達してるスウェーデンですか?あとはオランダとか、あのへんまでエリアを広げますか?イタリアとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“スウェーデン界隈の、老人ホームさんへ:ヴィルヘルム1世が杖を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、杖をカンパしてくれませんか?国王ですので、身元は確かです。堅い樫材より、適度にしなるグラスファイバー製がベストです!オランダ界隈のあなたも、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから英明君主としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、杖を提供してくれた経営者に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『官営紡績工場の管理職斡旋コース』、または『ベルリン施療院での無償治療コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の打擲日記 “オレを好かぬヤツは、こうだ!こうだ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったフリードリヒ・ヴィルヘルム1世。おどろくなかれ、1週間もすると手元に杖がわんさかさ。きょうも蜘蛛の子散らすように逃げ惑う領民を打ち据えつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのでした。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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