格安ホームページ制作

72. 砂かけ婆の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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砂かけ婆さん、1?83歳。喜寿も米寿も、忘れはてました!
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。ブっかける砂がない。アスファルトばかりで地面がない!」
「うろたえるな!おいキタロー、なんとかしてやれ!」
横で叱咤するのは、目玉おやじです。
そう、昔からメジャーな妖怪というのは、武器の確保に苦労するのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついにキタローが言いました。
「砂かけ婆、ホームページ制作をやったらどうだ?都会では、もはや地べたは淘汰されてしまった。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするんだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
砂かけ婆も声をうわずらせます。藁にもすがる思いのメス妖怪でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、こなき爺とのこぜり合いなどそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう砂かけ婆なのです。
“初めまして、砂かけ婆です。悪モンに投擲する砂にを頂けませんか?勝手に空き地の砂を持ってくと、おまわりさんがくるのです。同好の方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む砂かけ婆。そう、昔からメジャーな妖怪というのは、実は神経がデリケートなのです。

“こんにちは、砂かけ婆じゃ。べつにはた迷惑な女じゃないで。鬼のような顔で砂ブっかけて、悪モンを撃退するのじゃ!砂をよろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓砂かけ婆:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、メス妖怪でした。

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「あ、ども…砂かけ婆ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では砂かけ婆様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、チーム鬼太郎のメンバーです。んでマイデューティ完遂の為、砂を集めたいのです。」

「チーム鬼太郎のメンバーですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、砂かけ婆じゃ。べつにはた迷惑な女じゃないで。鬼のような顔で砂ブっかけて〜!”ってかんじです。どんなモンですかね?」
不安げに評価を待つ砂かけ婆。

「う〜ん…まずお聞きしますが、砂を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱしコンクリ製造業者かな?商売モンの余り持って、駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“コンクリ製造業者”“”この2語が不可欠ですね。そして集合かけるコンクリ製造業者さんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あまり遠くの業者に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、何といっても関東じゃ秩父ですね?あとは重工業の川崎とか、あのへんまでエリアを広げますか?阪神工業地帯とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“秩父界隈の、砂が有り余ってるコンクリ製造業者さんへ:砂かけ婆が砂を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、砂をカンパしてくれませんか?セメントもいいけど、悪にぶつける砂も確保せねばなりません!婆のメンツがかかっております。川崎界隈でご営業の貴方にもぜひ所望いたします!かっとびでこっちに向かってください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから妖怪としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、集まってくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『人に後ろ足で砂かけられないようにするコツ伝授コース』、または『手から砂のように幸せがこぼれないようにするコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜砂かけ婆の最新サンド日記 “我泣きぬれて 砂とたわむる…”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった砂かけ婆。おどろくなかれ、1週間もすると周りは良質の粗粒砂がわんさかさ。きょうも手当たり次第にブっかけつつ、モニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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