格安ホームページ制作

71. 柳生宗矩の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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柳生宗矩さん、51歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。乱舞愛好者がいない。ギャラリーがいないと盛り上がらん!→注
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横でうろたえるのは、嫡男の柳生十兵衛です。
そう、昔から偉大な剣客というのは、 いったん趣味にのめると突っ走るケースが多いのです。

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緊迫しまくる晩餐の席。ついに十兵衛が言いました。
「父上、ホームページ制作をおやりになったら?江戸城下では、もはや乱舞仲間は集まりませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
柳生宗矩も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの将軍家剣術指南でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、小野忠明との出世争いなどそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう柳生宗矩なのです。
“初めまして、柳生宗矩です。一緒に乱舞を楽しみませんか?シングルダンシングは、ちょっとさびしいです。同好の方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む柳生宗矩。そう、昔から偉大な剣客というのは、実はナーバスな人が多いのです。

“こんにちは、柳生宗矩だよ。べつに落ち着きのない男じゃないよ。乱舞は、楽しく踊って足腰も強くなる、一石二鳥のエクササイズなのさ!みなよっといで!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓柳生宗矩:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、将軍家剣術指南でした。

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「あ、ども…柳生宗矩ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では柳生宗矩様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、大和国柳生藩主です。んで仕事とは関係ないんですが、乱舞仲間を募りたいのです。」

「大和国柳生藩主ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、柳生宗矩だよ。べつに落ち着きのない男じゃないよ。乱舞は〜!”ってかんじです。どんなモンですかね?」
不安げに評価を待つ柳生宗矩。

「う〜ん…まずお聞きしますが、乱舞仲間を募る為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし猿楽師かな?能の合間にガンガン踊ってるから、抵抗なく一緒にノレるんじゃないか?」

「はい、するとまず“猿楽師”“乱舞”この2語が不可欠ですね。そして集合かける猿楽師さんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、猿楽師がもう存在しない町の居住者に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、近いトコで浅草演芸場ですね?あとは大須演芸場とか、あのへんまでエリアを広げますか?道頓堀劇場とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“浅草演芸場界隈の、歌舞音曲を聴くとアドレナリンが出まくる、職業猿楽師さんへ:柳生宗矩が乱舞仲間を募集です。”

紹介文
“至急かけつけ、一緒に乱舞を踊ってくれませんか?阿波踊りもいいけど、魂をゆさぶるのはやっぱり今様さ!柳生家の興亡がかかっております。大須演芸場にご出演中のあなたも大歓迎!かっとびでこっちに向かってください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから剣客としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、集まってくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『コネ一発!徳川家仕官コース』、または『常住死身のコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜柳生宗矩の最新舞踏日記 “治まれる時乱を忘れざる、是兵法也!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった柳生宗矩。おどろくなかれ、2週間もすると乱舞仲間がわんさかさ。きょうもみなでトランス状態で踊りつつ、モニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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