格安ホームページ制作

68. 塚原卜伝の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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塚原卜伝さん、51歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜む…こまった。鍋の蓋がない。食事中を襲いにくる宮本武蔵の剣を防げん!ブったぎられてしまう!→注
「ごもっともでございます!時は一刻を争います!」
横から突っ込むのは、弟子の諸岡一羽です。
そう、昔から偉大な剣客というのは、 講談中で荒唐無稽なストーリーに巻き込まれるのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついに諸岡一羽が言いました。
「師匠、ホームページ制作をやられては?この宿屋には、丈夫な鍋の蓋は見当たりませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、御身の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
塚原卜伝も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの新当流開祖でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、メシかっこむのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう塚原卜伝なのです。
“初めまして、塚原卜伝です。鍋の蓋を持ってきてくれませんか?武蔵めが、ランチタイム中を狙い急襲してくるのです。ご心配くださる方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む塚原卜伝。そう、昔から偉大な剣客というのは、最悪の場合を考え行動する、用心深さが不可欠なのです。

“こんにちは、塚原卜伝だよ。べつに食い意地は張ってないよ。鍋の蓋を提供してくれないか?刀はフロントに預けちゃったのさ!ひとつよろしくっ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓塚原卜伝:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、新当流開祖でした。

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「あ、ども…塚原卜伝ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では塚原卜伝様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、兵法家です。んで、身の保全のため、鍋の蓋を集めたいのです。」

「兵法家ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、塚原卜伝だよ。べつに食い意地は張ってないよ。鍋の蓋を提供してくれないか?〜。”ってかんじです。どんなモンですかね?」
不安げに評価を待つ塚原卜伝。

「う〜ん…まずお聞きしますが、鍋の蓋を募る為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱチェーンモツ鍋屋の雇われ店長かな?店の宣伝のため、鍋の蓋もって駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“チェーンモツ鍋屋の雇われ店長”“鍋の蓋”この2語が不可欠ですね。そして集合かける雇われ店長の勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あまり遠方のモツ鍋屋で雇われてる店長に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーとりあえず、モツ鍋発祥地の福岡市ですね?あとはホルモン鍋の大阪とか、あのへんにもエリアを広げますか?土手焼きの名古屋とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“福岡市界隈の、チェーンモツ鍋屋の雇われ店長様へ:塚原卜伝が鍋の蓋を募集です。”

紹介文
“至急かけつけ、鍋の蓋を提供してくれませんか?武蔵の二刀流を蓋で華麗にさばくのです!剣聖のメンツがかかっております。大阪でホルモン鍋食わしてるあなたも大歓迎!かっとびでこちらへ向かってください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから剣客としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、集まってくれた先生たちに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『太っ腹!「一の太刀」奥義伝授コース』、または『喧嘩売ってきた相手を言いくるめ小島に置き去りにするコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜塚原卜伝の最新斬撃日記 “斬った数は、200と12人!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった塚原卜伝。おどろくなかれ、あれよあれよというまに、回りは鍋の蓋がわんさかさ。青筋立てて切りかかる武蔵をさばきつつ、モニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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