格安ホームページ制作

67. 阮籍の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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阮籍さん、41歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。酒が足りない。60日間泥酔を続けられん!娘のフィアンセに、シラフで対峙したくない!→注
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で迎合するのは、甥の阮咸です。
そう、昔から偉大な世捨て人というのは、 飲んだくれであるケースが多いのです。

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酔いが覚めるとともに緊迫する場の空気。ついに阮咸が言いました。
「叔父上、ホームページ制作をおやりになったら?陳留の酒はもはや、叔父上が飲み干してしまいました。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
阮籍も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、大賢人でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、清談などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう阮籍なのです。
“初めまして、阮籍です。酩酊をキープする為のお酒に、難儀しております。地元の酒は飲みつくしました。美味しいお酒をたくさんお持ちの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む阮籍。そう、昔から偉大な世捨て人といえど、悩みはつきないものなのです。

“こんにちは、阮籍だよ。べつに依存症じゃないよ!酒を持ってきてくれないか?持ってきてくれないと、白眼視しちゃうよ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓阮籍:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、大賢人でした。

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「あ、ども…阮籍ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では阮籍様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、世捨て人です。んで、丸2ヶ月泥酔し続ける為の、お酒を集めたいのです。」

「世捨て人ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、阮籍だよ。べつに依存症じゃないよ!酒を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ阮籍。

「う〜ん…まずお聞きしますが、酒を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱしチェーン居酒屋の店員さんかな?客が注文したチューハイもって、こっちに駆け参じてくれるんじゃないか??」

「はい、するとまず“チェーン居酒屋の店員さん”“”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる店員さんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの店舗勤務じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京じゃ新宿は歌舞伎町ですね?あとは渋谷センター街とか、あのへんまでエリアを広げますか?神田とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町界隈の、チェーン居酒屋の店員さんへ:阮籍が酒を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、酒をカンパしてくれませんか?世捨て人ですので、身元は確かです。ビールより、酔いが持続する焼酎系を希望します!オトコ親の意地がかかっております。渋谷センター街にお勤めの貴方も、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから世捨て人としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、酒を提供してくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『豪華!DVD版『達荘論』全10巻贈呈コース』、または『おヒマつぶしにぜひ!五言詩連作のコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜阮籍の最新ドランク日記 “悩みなど、飲めばすぐにふっとびます。”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった阮籍。おどろくなかれ、1週間もすると手元に眞露と鏡月がわんさかさ。きょうも炭酸で割って氷を入れつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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