格安ホームページ制作

66. 親指姫の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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親指姫さん、16歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ロクな男が寄ってこない。ヒキガエルにコガネムシにモグラとかぁ!女の幸せ、いつになったらGETできるのぉ?→注
「がまんおし。恋はあせらずさわがず。じゃすとあげーむおぶぎばんていく!」
横でなだめるのは、生みの親のチューリップです。
そう、昔からおとぎばなしのヒロインというのは、不幸を背負って登場するものなのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついにチューリップが言いました。
「親指や、ホームページ制作をおやり。動物界では、もはやいい男は望めません。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、男に対し自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
親指姫さんも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの主人公でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ツバメの介抱もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう親指姫さんなのです。
“初めまして、親指姫です。自己を幸せにしてくれる殿方に、難儀しております。近所には、いい男はおりません。適齢期の男性方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む親指姫。そう、昔からおとぎばなしのヒロインというのは、わりとオツムが弱い娘が多いのでした。

“こんにちは、親指姫です。べつに婚活ってワケじゃないけどぉ!容姿・収入に自身のある貴方、遊びにきてくんない?マックでお茶して、お互いの趣味なんか話しあえたらぁ…!よろしくっ!”

「くだけすぎ。どうにもうまくいかないわ…。」
↓白雪姫の親指姫:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリみたい。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、親指姫でした。

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「あ、ども…親指姫ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では親指姫様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、御伽噺のヒロインです。んで、イイオトコを募集したいのです。」

「イイオトコの募集ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、親指姫です。べつに婚活ってワケじゃないけどぉ!〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ親指姫。

「う〜ん…まずお聞きしますが、オトコを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種のオトコ達に?」

「う〜ん…やっぱし青年実業家かしら?アパレル系のイケメンとか、駆け参じてくんないかなぁ?」

「はい、するとまず“青年実業家”“アパレル系のイケメン”この2語が不可欠ですね。そしてターゲットである実業家の在所エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くアパレルやってる青年実業家じゃ、訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、アパレルなら何といっても青山ですね?あとは四谷とか、あのへんまでエリアを広げますか?銀座とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうね、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“青山界隈で、アパレル系やってるイケメンの青年実業家様へ:親指姫が、オトコを所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、結婚を前提としてお茶して頂けませんか?ノネズミのお婆さんトコに居候しておりますので、身元は確かです。年収は2千以上から可!四界隈のあなたも、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから婚活女性としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきたわね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、来てくれた青年実業家に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『コガネムシにみつがした金をそっちに流したげるコース』、または『金持ちモグラにみつがした金をそっちに流したげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなすわね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜白雪姫の親指姫の最新婚活日記 “渡り歩いて、最後は花の国の王子様!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった親指姫さん。おどろくなかれ、1週間もすると周りはイケメン金持ちがわんさかさ。きょうも順番にマックで面接しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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