格安ホームページ制作

60. 大塩平八郎の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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大塩平八郎さん、39歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。カタクチイワシがない。幕政の腐敗に対する怒りを、咀嚼に転化できん!己の情念を具現できん!→注
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、養子の格之助です。
そう、昔から偉大な儒学者というのは、 俗世間に歯軋りするケースが多いのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついに格之助が言いました。
「父上、ホームページ制作をおやりになっては?大坂では、もはや噛み砕き用のカタクチイワシを入手できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、われ等の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
大塩平八郎も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、奉行所与力でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、役人の不正を暴くのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう大塩平八郎なのです。
“初めまして、大塩平八郎です。怒りをぶつけるカタクチイワシに、難儀しております。地元のカタクチイワシは徴収し尽くしました。カタクチイワシをたくさんお持ちの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む大塩平八郎。そう、昔から偉大な儒学者というのは、眉根をよせ悩むコトが多いのです。

“こんにちは、大塩平八郎だよ。べつに偏屈じゃないよ!カタクチイワシを持ってきてくれないか?憤りをかみ砕き、ガッツで内部告発さ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓大塩平八郎:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、奉行所与力でした。

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「あ、ども…大塩平八郎ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では大塩平八郎様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、業種ってゆーか…ひとことでいうと、清廉潔白の徒です。んで、気合を入れる為カタクチイワシを集めたいのです。」

「清廉潔白の徒ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、大塩平八郎だよ。べつに偏屈じゃないよ!カタクチイワシを持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ大塩平八郎。

「う〜ん…まずお聞きしますが、カタクチイワシを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし爺さんが趣味でやってる、儲け度外視の乾物屋さんかな?ヒマそうだから、商品もって駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“儲け度外視の乾物屋”“カタクチイワシ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる乾物屋さんの店舗エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの乾物屋さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、やっぱ乾物といえば東京じゃ台東区ですね?あとは江東区とか、あのへんまでエリアを広げますか?町田とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“台東区界隈の、乾物屋さんへ:大塩平八郎がカタクチイワシを所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、カタクチイワシをカンパしてくれませんか?奉行所勤めですので、身元は確かです。叩くとキーン!と金属音がするような、打てば響くヤツをお願いします!江東区界隈の貴店も、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから清廉潔白の徒としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、カタクチイワシを提供してくれた店主に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『ご優待!私塾:洗心洞体験入学コース』、または『心身にカツ!心頭滅却気合入れコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜大塩平八郎の最新激高日記 “刀を善い、時に之を蔵せよ”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった大塩平八郎。おどろくなかれ、1週間もすると手元にカタクチイワシがわんさかさ。きょうもアゴを鳴らし噛み砕きつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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