格安ホームページ制作

58. 紀伊國屋文左衛門の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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紀伊國屋文左衛門さん、26歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。船乗りがいない。嵐をついて江戸までミカンを運べん!大もうけができん!→注
「なにやっとるぜよ!せっかくワシから大金借りて、ミカン買い占めたのに!」
横で罵声を浴びせるのは、舅の高松河内です。
そう、昔から偉大な商人というのは、 嫁さんちの財を元手にのし上がるパターンが多いのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに高松河内が言いました。
「文左衛門、ホームページ制作をやったらどうだ?玉津島明神界隈の船乗りだけでは、このクソ天候の中お江戸まで航海できん。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで丈夫な船乗りを募集し、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作ですか!それはいいかもしれません!」
紀伊國屋文左衛門も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、紀文大尽でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ハンペン焼くのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう紀伊國屋文左衛門なのです。
“初めまして、紀伊國屋文左衛門です。お江戸まで決死の航海をともにしてくれる船乗りに、難儀しております。地元の船乗りはみなしり込みしてます。命知らずのないなせな船乗り様、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む紀伊國屋文左衛門。そう、昔から偉大な商人というのは、プランニングしすぎて心身症ぎみの人が多いのです。

“こんにちは、紀伊國屋文左衛門だよ。べつにごーつくじゃないよ!一緒に荒海をわたってくれないか?お江戸でミカン売りさばいて、一気に長者番付チャートインさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓紀伊國屋文左衛門:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、紀文大尽でした。

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「あ、ども…紀伊國屋文左衛門ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では紀伊國屋文左衛門様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、乾坤一擲!ハイリスクハイリターンの大商人です。んで、お江戸まで航海をしてくれる、船乗りを集めたいのです。」

「乾坤一擲ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、紀伊國屋文左衛門だよ。べつにごーつくじゃないよ!一緒に荒海をわたってくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ紀伊國屋文左衛門。

「う〜ん…まずお聞きしますが、命知らずの船乗りを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし命知らず&船乗りっていったら、海賊しかいないんじゃないかな?ぼろもうけのため、命がけで参加してくれるんじゃないか??」

「はい、するとまず“海賊”“船乗り”この2語が不可欠ですね。そして集まってくれる海賊さんの活躍エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの海賊さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、お近くでは広島の呉とかですね?あとは山口とか、あのへんまでエリアを広げますか?対馬の倭寇とか、あっちの人達はちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“呉市界隈の、荒くれた海賊さん達へ:紀伊國屋文左衛門が船乗りを募集です。”

紹介文
“至急かけつけ、お江戸まで海路ご同行願えませんか?新宿駅近くに7階建ての本店がありますので、身元は確かです。ミカンはいっぱいありますので、途中つまみ食いしてもぜんぜんOK!!私の立身がかかっております。山口界隈のあなたも、ぜひお集いください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから大商人としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、集まってくれた船乗り達に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『今夜はお鍋!おでんだね15点詰め合せコース』、または『豪華!学研百貨辞典セット贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜紀伊國屋文左衛門の最新商い日記 “沖の暗いのに白帆が見ゆる、あれは紀ノ国ミカン船。”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった紀伊國屋文左衛門。おどろくなかれ、1週間もすると周りに船乗りがわんさかさ。荒れ狂う甲板でバランスとりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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