格安ホームページ制作

56. ドン・キホーテの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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ドン・キホーテさん、52歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。貴婦人がいない。思い慕う姫がいない!あいわなドゥルシネーア!→注
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横でうろたえるのは、お供のサンチョ・パンサです。
そう、昔から偉大な冒険者というのは、 忠実な手下によりそわれるのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついにサンチョが言いました。
「ドン・キホーテ様、ホームページ制作をおやりになったら?ラ・マンチャにはもはや、酔狂な貴婦人はおりません。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
ドン・キホーテも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、正義のナイトでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、鎧を磨くのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうドン・キホーテなのです。
“初めまして、ドン・キホーテです。思い姫にすべき貴婦人に、難儀しております。地元の女どもは相手にしてくれません。われこそは!とお思いの貴婦人様、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むドン・キホーテ。そう、昔から偉大な冒険者というのは、高揚しすぎで危ない人が多いのです。

“こんにちは、ドン・キホーテだよ。べつに妄想狂じゃないよ!ボクの思い姫になってくれないか?貴女を愛し続けて、世の不正を撲滅さ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ドン・キホーテ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、正義のナイトでした。

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「あ、ども…ドン・キホーテともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではドン・キホーテ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、勧善懲悪のナイトです。んで、わが思い姫となるべき貴婦人を募集したいのです。」

「勧善懲悪のナイトですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ドン・キホーテだよ。べつに妄想狂じゃないよ!ボクの思い姫になってくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つドン・キホーテ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、貴婦人を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱしクラブのオーナーかな?店の宣伝のため、妙齢のホステス連れて駆け参じてくれるんじゃないか??」

「はい、するとまず“クラブのオーナー”“貴婦人”この2語が不可欠ですね。そしてホステス連れてきてくれるクラブオーナーの営業エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くのクラブじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京じゃなんといっても銀座ですね?あとは六本木とか、あのへんまでエリアを広げますか?伊勢崎町とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“銀座界隈の、クラブのオーナー様へ:ドン・キホーテが貴婦人を募集です。”

紹介文
“至急かけつけ、貴婦人を推薦してくれませんか?正義の騎士ですので、身元は確かです。美しく、気だてのよい品のある女性を希望します!私の騎士道がかかっております。六本木でご営業のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから正義の騎士としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、貴婦人を紹介してくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『ご一緒に宿屋の亭主から騎士叙任コース』、または『スリル満点!風車にむかってともにゴー!コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ドン・キホーテの最新騎士道日記 “ミドルネームはライオンの騎士!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったドン・キホーテ。おどろくなかれ、1週間もすると周りは貴婦人でわんさかさ。きょうも水割り作ってもらいつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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