格安ホームページ制作

55. 車胤の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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車胤さん、18歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。蛍が足りない。灯りがとれん!夜間勉学にいそしめん!→注
「すまぬ、車胤!ワシがいたらぬばかりに!」
横で泣き崩れるのは、父の車育です。
そう、昔から偉大な学者というのは、 実家が貧しくハングリーであるケースが多いのです。

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徐々に緊迫する場の空気。ついに車育が言いました。
「車胤、ホームページ制作をやったらどうだ?東晋の蛍はもはやみな、お前の灯りとなって袋中くちはててしまった。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで丈夫な蛍を募集し、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作ですか!それはいいかもしれません!」
車胤も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、吏部尚書でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、司馬元顕との政争などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう車胤なのです。
“初めまして、車胤です。灯りとりの蛍に、難儀しております。地元の蛍はとり尽くしました。じょうぶな蛍をたくさんお飼いの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む車胤。そう、昔から偉大な学者というのは、勉強しすぎて心身症ぎみの人が多いのです。

“こんにちは、車胤だよ。べつにガリ勉じゃないよ!蛍を持ってきてくれないか?そう、パチンコ屋で閉店時にかかる蛍の光のホタルさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓車胤:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、吏部尚書でした。

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「あ、ども…車胤ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では車胤様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、勉学者です。んで、夜間書物にむかう灯りを得る為の、蛍を集めたいのです。」

「勉学者ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、車胤だよ。べつにガリ勉じゃないよ!蛍を持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ車胤。

「う〜ん…まずお聞きしますが、蛍を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし蛍狩ツアーの代理店かな?自社の宣伝のため、商品持って駆け参じてくれるんじゃないか??」

「はい、するとまず“蛍狩ツアー代理店”“”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる代理店の契約蛍園エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの蛍園じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京じゃ青梅市岩蔵温泉ですね?あとは埼玉県飯能市とか、あのへんまでエリアを広げますか?つくば市上境とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“青梅市界隈の、蛍狩ツアー代理店へ:車胤が蛍を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、蛍をカンパしてくれませんか?吏部尚書ですので、身元は確かです。小型のヘイケボタルよりも、大型のゲンジボタルを希望します!私の将来がかかっております。飯能市界隈の貴社も、ぜひご提供ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから勉学者としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、蛍を提供してくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『2泊3日!十三陵遊覧コース』、または『お弁当付!万里の長城周遊コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜車胤の最新勉学日記 “蛍二十日に蝉三日。”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった車胤。おどろくなかれ、1週間もすると手元に蛍がわんさかさ。きょうも袋に押し込みつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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