格安ホームページ制作

53. 劉備玄徳の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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劉備玄徳さん、23歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。桃の木がない!桃園の誓いが交わせん!三国志しょっぱなの名場面がだいなしだ!」
「そのとおりだ!いったいどうすんだい?兄貴!」
横で杞憂するのは、末弟の張飛です。
そう、昔から偉大な武将というのは、 一心同体の仲間に恵まれるのです。

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徐々に緊迫する場の空気。あごひげしごきつつ、関羽が言いました。
「劉備様、ホームページ制作をおやりになったら?桃の木がたくさんなくては、三人で誓いの雄たけびをあげられませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
劉備も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの中山靖王末裔でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、黄巾乱に憤るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう劉備なのです。
“初めまして、劉備です。誓いの場所の環境に難儀しております。やっぱどうせなら、色あざやかな桃園でパーッと決起したいです。お庭に植樹されている方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む劉備。そう、昔から偉大な武将というのは、世間体にも気を遣うのです。

“こんにちは、劉備だよ。桃の木がいっぱい植わってるお庭を、お持ちですか?別に食用桃でも観賞用桃でもかまいません!薄紅の花びら舞い散る中、生死を共にす宣言かまし、一気に世に出ちゃうのさ!よろしくっ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓劉備:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、中山靖王末裔でした。

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「あ、ども…劉備ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では劉備様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、決起直前の義勇軍将です。んで、自己の決意にストーリー性を付加するため、桃の木を集めたいのです。」

「義勇軍将ですか、なるほど…。では、ご自身いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、劉備だよ。桃の木がいっぱい植わってるお庭を、お持ちですか?〜。”ってかんじです。どんなモンですかね?」
不安げに評価を待つ劉備。

「う〜ん…まずお聞きしますが、桃の木を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種人たちに?」

「う〜ん…やっぱし桃狩ツアー代理店かな?自社の宣伝のため、桃の木をトラックに積んで駆け参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“桃狩ツアー代理店”“桃の木”この2語が不可欠ですね。そして桃の木もってきてくれる代理店の契約果樹園エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの果樹園じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、市町村別収穫量1位の笛吹市(山梨)ですね?あとは長野とか、あのへんまでエリアを広げますか?福島とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“笛吹市界隈の、桃の木をいっぱいお持ちの果樹園主と契約を結んでるツアー代理店様へ:劉備が桃の木を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、桃の木を広場に植えてくれませんか?病害虫に侵されやすい樹木であるため、そのへんケアしつつ是非お願いします。ゴールデンピーチで打倒黄巾賊!長野の果樹園主と契約を結んでる貴社にも所望いたします。”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから義勇軍将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、桃の木持ってきてくれた人に提供しうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『豪華!赤壁の戦い観覧ご予約コース』、または『超特別!蜀漢建国のあかつきには仕官確約コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜劉備の最新野望日記 “大きくなったら、天子の乗ってる馬車に乗るんだ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった劉備。おどろくなかれ、2週間もすると広場に桃の木がわんさかさ。毎日酒宴にあけくれつつ、三人でモニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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