格安ホームページ制作

5. アルキメデスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

アルキメデスさん、30歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。スポンサーがいない。生活費を稼がねばならん。数学の研究ができん!」
「何が研究よ!机にばっか向かってないで、日雇い仕事でもなんでもしなさいよ!」
火のような怒声を脇から浴びせるのは、内職中の奥さまです。
そう、昔から偉大な研究者というのは、 人に使われて働くのがキライな人が多いのです。

 + + +

針のむしろのような夕飯の席。奥さまが言いました。
「あんた、ホームページ制作でもやったら?シラクサにいる友達のクチコミだけじゃ、金持ちの王様はよってこないわ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の 才能を強烈にアッピールしちゃうのよ!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
アルキメデスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの数学の祖でした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、円周率の計算などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうアルキメデスなのです。
“初めまして、アルキメデスです。研究費の面倒を、みていただけませんか?当方数学者、過去に発見多数。有閑で富裕な王侯貴族の方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むアルキメデス。そう、昔から偉大な研究者というのは、ひたすら 神経質に悩む人が多いのです。

“こんにちは、アルキメデスです。知ってるかい?球とそれに外接する円柱は、体積の比と表面積の比が等しく 2:3 なんだよ。おヒマなお金持ちさんよっといで。とっても楽しいよ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓アルキメデス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、数学の祖でした。

 + + +

「あ、ども…アルキメデスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではアルキメデス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、数学者です。んで、スポンサーを募集したいのです。」

「数学者ですか、なるほど…。では、ご自身で一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、アルキメデスです。知ってるかい?球とそれに外接〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つアルキメデス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、スポンサーさんを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分のコンセプトを、どういったスポンサーさん達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢のスポンサーに?」

「う〜ん…やっぱし若い領主さんかな?かれらは年寄りとちがってだまされやす…いやいや、とっても純真無垢で、学問に理解があるから。」

「はい、するとまず“若領主”“金持ち”この2語が不可欠ですね。そして募集するスポンサーさんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても出かけていけないような遠くにいるスポンサーに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身お住まいになるシラクサですね?あとは アレクサンドリアとか、あのへんまでエリアを広げますか?カルタゴとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“自身の宮殿を数学の聖地にしてみませんか?シラクサにお住まいの若いお金持ちのご領主様へ:アルキメデスです。”

紹介文
“私を宮殿に寄食させ、数学・物理を研究させてみませんか?王冠をバラさずに金の含有率を調べたりもできます。アレクサンドリアにお住まいの若いご領主も大歓迎!お気軽にご連絡ください。お電話24時間受付!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから研究者としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに研究概要…つまりどのような役にたつ研究を、どの位の予算で, いかに短時間で仕上げるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば生活の便コースと兵器開発コース、または『揚水用の水ねじ(アルキメディアン・スクリュー)設計・制作コース』、『凹面鏡を作ってローマの軍船を焼いちゃおうコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、毎日の情報をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読むスポンサーさん候補の親近感はさらにアップ!
〜アルキメデスの最新研究日記“今日も発見、ヘウレーカ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきったアルキメデス。おどろくなかれ、2ヶ月もするとスポンサーさんがわんさかさ。きょうも新製品開発に向けスポンサーたちとの打ち合わせがおわり、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ