格安ホームページ制作

47. 陳勝の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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陳勝さん、32歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。油性マジックがない。布切れに「陳勝王」と書き、魚の腹に入れておけん!水性マジックでは字が溶け出してしまう!→注
「もっともだ!いったいどうすんだい、兄貴!」
横でうろたえるのは、相棒の呉広です。
そう、昔から失敗する武装蜂起のというのは、無能な仲間にしか恵まれないのです。

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じょじょに緊迫する場の空気。ついに呉広が言いました。
「兄貴、ホームページ制作をやったらどうだい?油性マジックがなくちゃ、天のお告げを演出できねぇ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、兄貴の窮状を強烈にアッピールするんさぁ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
陳勝も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、人夫護送長でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、反乱の卦を立ててもらうのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう陳勝なのです。
“初めまして、陳勝です。布に字を書く油性マジックに、難儀しております。水性では、よう書けまへん。油性マジックをお持ちの方々、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む陳勝。そう、昔から武装蜂起のというのは、企むコト自体が命がけなのです。

“こんにちは、陳勝だよ。べつに野心を持つ男じゃないよ!油性マジックをカンパしてくれないか?ガンガン盛り上げて秦に反乱するのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓陳勝:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、人夫護送長でした。

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「あ、ども…陳勝ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では陳勝様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、武装蜂起計画者です。んで、自己のカリスマ性演出のために、字が溶け出さない油性のマジックを集めたいのです。」

「武装蜂起計画者ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、陳勝だよ。べつに野心を持つ男じゃないよ!油性マジックをカンパしてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ陳勝。

「う〜ん…まずお聞きしますが、油性マジックを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどういった業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし魚市場のおっさん達かな?湿気あるトコでトロ箱にサインするから、油性マジックは必携なんじゃないか?」

「はい、するとまず“魚市場のおっさん達”“油性マジック”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるおっさん達が働く魚市場の在所エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても出かけてこれないような遠くにいる魚市場に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身足止めくってる大沢郷ですね?あとは徐洲とか、あのへんまでエリアを広げますか?築地市場とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“大沢郷界隈の魚市場で、トロ箱に油性マジックでサインしてるおっさん達へ:陳勝が油性マジックを所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、油性マジックをカンパしてくれませんか?反乱軍の頭ですので、身元は確かです。いずれ秦を倒し、咸陽に君臨する予定です!私のカリスマ性がかかっております。徐洲にお住まいのあなたも、ぜひご寄付を!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから反乱軍の頭としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、提供してくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『異能!キツネの声まね伝授コース』、または『舌先三寸!アジテートテクニック伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜陳勝の最新反乱日記 “王侯将相、いずくんぞ種あらんや!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった陳勝さん。おどろくなかれ、1週間もすると手元に油性マジックがわんさかさ。きょうもせっせと布に天託を書き込みつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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