格安ホームページ制作

419. 輪入道の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●江戸時代の怪物輪入道は、炎に包まれた牛車の車輪の中央に顔があった…らしい。→注

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輪入道さん、235歳。
いままさに、歯を食いしばってのたうっておるのです。
「う〜ん…こまった。アッチQQがない!火の中にずっといるんで、顔面おおやけどだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の輪入道シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他ツラの皮がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに輪入道シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!江戸時代には、小林製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
輪入道も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「車坊主」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、熱さで眉をしかめるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう輪入道なのです。
“初めまして、輪入道です。アッチQQに難儀しております。江戸時代に小林製薬はありません。アッチQQをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む輪入道。そう、昔から伝説の生物といえど、チリチリ眉毛になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、輪入道だよ。べつに赤道直下で遭難したワケじゃないよ。アッチQQを持ってきてくれないか?顔面大やけどだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓輪入道:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「車坊主」でした。

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「あ、ども…輪入道ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では輪入道様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、『今昔画図続百鬼』のムードメーカーです。んで、顔面おおやけどで痛いのでアッチQQを手に入れたいのです。」

「『今昔画図続百鬼』のムードメーカーですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、輪入道だよ。べつに赤道直下で遭難したワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ輪入道。

「う〜ん…まずお聞きしますが、アッチQQを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、炎を駆使して海老チリソース炒め作る中華の料理人かな?たまに失敗してやけどするだろうから、アッチQQは必需品だろう?」

「はい、するとまず“炎を駆使して海老チリソース炒め作る中華の料理人”“アッチQQ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる中華の料理人の奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで火ぃ使ってる中華の料理人じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、歌舞伎町2丁目ですね?あとは横浜中華街とか、あのへんまでエリアを広げますか?川崎とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町2丁目で、炎を駆使して海老チリソース炒め作る中華の料理人さんへ:輪入道がアッチQQを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、アッチQQを提供してくれませんか?自分の姿を見た者の魂を抜いてしまうので、とりあえず身元はたしかです。スプレータイプ:40gで十分!横浜中華街で奮闘中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、アッチQQを提供してくれた中華の料理人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『美味しい青梗菜ご提供コース』、または『独立してフリーの料理人へ!居抜き物件コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜輪入道の最新奇特日記 “燃えながら転がるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった輪入道。おどろくなかれ、1週間もすると手元にアッチQQがわんさかさ。今日も元気に顔面をやけどしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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