格安ホームページ制作

413. 朧車の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●江戸時代の怪物朧車は、無念の形相をした女の顔だった…らしい。→注

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朧車さん、231歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。目薬がない!ずっーと目をむいて無念がってたんで、眼精疲労だー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の朧車シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他オメメがデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに朧車シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!江戸時代に、目薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
朧車も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「牛車怪」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、牛車の場所取りするのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう朧車なのです。
“初めまして、朧車です。目薬に難儀しております。江戸時代に目薬はありません。目薬をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む朧車。そう、昔から伝説の怪物といえど、目が疲れれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、朧車だよ。べつに競輪で負けたワケじゃないよ。目薬を持ってきてくれないか?目を押さえてグリグリやってると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓朧車:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「牛車怪」でした。

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「あ、ども…朧車ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では朧車様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、『今昔百鬼拾遺の名物化け物』です。んで、目の痛みを癒す為目薬を手にいれたいのです。」

「『今昔百鬼拾遺の名物化け物』ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、朧車だよ。べつに競輪で負けたワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ朧車。

「う〜ん…まずお聞きしますが、目薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、市民プールの監視員かな?塩素で目が真っ赤になるから、目薬は必需品だろう?」

「はい、するとまず“一市民プールの監視員”“目薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる監視員の勤労エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで温水プールに浸かってる監視員じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、神田さくら館ですね?あとは千代田区総合体育館とか、あのへんまでエリアを広げますか?蔵野温水プールとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“神田さくら館で、一日中温水プールを見張ってる監視員さんへ:朧車が目薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、目薬を提供してくれませんか?車争いに敗れた貴族の遺恨の顕れなので、とりあえず身元はたしかです。サンテメディカル10がベスト!千代田区総合体育館でご勤務中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、目薬を提供してくれた監視員に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『ビート板、贈呈コース』、または『コースロープ、贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜朧車の最新半透明日記 “手で触れられるような、はっきりした存在感はないっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった朧車。おどろくなかれ、1週間もすると手元に目薬がわんさかさ。今日も元気に目薬垂らしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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