格安ホームページ制作

397. マナナンガルの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代フィリピンの怪物マナナンガルは、夜になると下半身を切り離し背中に蝙蝠の翼を生やして空を飛んだ…らしい。→注

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マナナンガルさん、1535歳。
いままさに、顔面蒼白になっておるのです。
「う〜ん…こまった。ファイチがない!毎晩胴を切断するんで、出血多量で貧血だー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のマナナンガルシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他血液が不足気味なのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにマナナンガルシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代フィリピンには、日新製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
マナナンガルも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「シキホル島の魔女」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、人間を襲い血を吸うのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうマナナンガルなのです。
“初めまして、マナナンガルです。ファイチに難儀しております。古代フィリピンに日新製薬はありません。ファイチをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むマナナンガル。そう、昔から伝説の生物といえど、白昼夢を見れば弱気にもなるのです。

“こんにちは、マナナンガルだよ。べつに鼻血ブーになったワケじゃないよ。ファイチを持ってきてくれないか?フラフラしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓マナナンガル:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「シキホル島の魔女」でした。

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「あ、ども…マナナンガルともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではマナナンガル様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「吸血鬼」です。んで、めまいをクリアーしたいのでファイチを手に入れたいのです。」

「「吸血鬼」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、マナナンガルだよ。べつに鼻血ブーになったワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つマナナンガル。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ファイチを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、ほうれん草が嫌いな偏食児童かな?立ちくらみとかおこすだろうから、ファイチは必需品だろう?」

「はい、するとまず“ほうれん草が嫌いな偏食児童”“ファイチ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる偏食児童のより分けエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでしゃみこんでる偏食児童じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京都下23区ですね?あとは例のヨットスクールがある戸塚とか、あのへんまでエリアを広げますか?愛知県とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」 」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“東京都下23区の小学校で、座り込んでる偏食児童クンへ:マナナンガルがファイチを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ファイチを提供してくれませんか?昼間は人間の姿をしているので、とりあえず身元はたしかです。瓶入り120錠で十分!戸塚で介抱されてるキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ファイチを提供してくれた偏食児童に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『鉄分補給!干しあわび贈呈コース』、または『体育を見学にしてもらえるよう、町会長さんを説得したげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜マナナンガルの最新猟奇日記 “妊婦のへそから、胎児を吸いだすっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったマナナンガル。おどろくなかれ、1週間もすると手元にファイチがわんさかさ。今日も元気にドバドバ出血しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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