格安ホームページ制作

391. 泥田坊の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●中世日本の怪物泥田坊は普段泥中に潜んだ…らしい。→注

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泥田坊さん、773歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。酸素ボンベがない!泥中なんで、まともに呼吸できん!苦しいよー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の泥田坊シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他肺がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに泥田坊シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!中世日本に液体酸素はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
泥田坊も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「田を返せ、田を返せ」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、放蕩息子を怨むのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう泥田坊なのです。
“初めまして、泥田坊です。酸素ボンベに難儀しております。中世日本に液体酸素はありません。酸素ボンベをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む泥田坊。そう、昔から伝説の怪物といえど、顔がムラサキ色になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、泥田坊だよ。べつに田んぼで潜水してるんじゃないよ。酸素ボンベを持ってきてくれないか?窒息しかけてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓泥田坊:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早い泥田坊がいい。ムダな努力は、少ない泥田坊がベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「田を返せ、田を返せ」でした。

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「あ、ども…泥田坊ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では泥田坊様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、『今昔百鬼拾遺のゲスト』です。んで、血中ヘモグロビンを増やす為、酸素ボンベを手にいれたいのです。」

「『今昔百鬼拾遺のゲスト』ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、泥田坊だよ。べつに田んぼで潜水してるんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ泥田坊。

「う〜ん…まずお聞きしますが、酸素ボンベを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、暑くて思わず沖まで泳いでしまった海の家の爺さんかな?たぶん溺れるから、酸素ボンベは必需品だろう?」

「はい、するとまず“思わず水に入ってしまった海の家の爺さん”“酸素ボンベ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる海の家の爺さんの往生際が悪いエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで三途の川みてビビッてる海の家の爺さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、大森海岸ですね?あとは江ノ島とか、あのへんまでエリアを広げますか?九十九里浜とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“大森海岸で酸素のありがたみを思い知ってる、溺れ死にそこなった海の家の爺さんへ:泥田坊が酸素ボンベを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、酸素ボンベを提供してくれませんか?質草を流してしまうので、とりあえず身元はたしかです。新富士バーナー:酸素ボンベCO9000がベスト!江ノ島で最後の悪あがきしてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、酸素ボンベを提供してくれた海の家の爺さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと大陸棚が広い海岸、ご紹介コース』、または『海の家でアボカドサラダをご馳走コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜泥田坊の最新雅号日記 “「泥田坊夢成」というっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった泥田坊。おどろくなかれ、1週間もすると手元に酸素ボンベがわんさかさ。今日も元気に泥遊びしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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