格安ホームページ制作

388. 人面樹の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●江戸時代の怪物人面樹は、たくさんの人頭が枝に実っていた…らしい。→注

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人面樹さん、335歳。
いままさに、顔面蒼白になっておるのです。
「う〜ん…こまった。ファイチがない!枝と一緒にアタマが風に揺られるんで、めまいがひどいー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の人面樹シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他血液が足りないのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに人面樹シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!江戸時代には、日新製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
人面樹も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「大食国」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、人に笑いかけるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう人面樹なのです。
“初めまして、人面樹です。ファイチに難儀しております。江戸時代に日新製薬はありません。ファイチをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む人面樹。そう、昔から伝説の生物といえど、クラクラすれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、人面樹だよ。べつに鼻血たくさん出したワケじゃないよ。ファイチを持ってきてくれないか?フラフラしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓人面樹:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「大食国」でした。

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「あ、ども…人面樹ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では人面樹様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「今昔百鬼拾遺の名物キャラ」です。んで、めまいがするのでファイチを手に入れたいのです。」

「「今昔百鬼拾遺の名物キャラ」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、人面樹だよ。べつに鼻血たくさん出したワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ人面樹。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ファイチを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、お魚が嫌いな偏食児童かな?立ちくらみとかおこすだろうから、ファイチは必需品だろう?」

「はい、するとまず“お魚が嫌いな偏食児童”“ファイチ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる偏食児童のわがままエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでしゃみこんでる偏食児童じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京都下23区ですね?あとは例のヨットスクールがある戸塚とか、あのへんまでエリアを広げますか?愛知県とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」 」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“東京都下23区の小学校で、立ちくらみおこしてる偏食児童クンへ:人面樹がファイチを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ファイチを提供してくれませんか?あまりに笑うと花がしぼんで落ちてしまうので、とりあえず身元はたしかです。瓶入り120錠で十分!戸塚で介抱されてるキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ファイチを提供してくれた偏食児童に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『鉄分補給!十六茶贈呈コース』、または『体育を見学にしてもらえるよう、担任の先生を説得したげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜人面樹の最新限界日記 “人語を解することは、ないっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった人面樹。おどろくなかれ、1週間もすると手元にファイチがわんさかさ。今日も元気に風に揺られつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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