格安ホームページ制作

385. 狗賓の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代日本の怪物狗賓は、天狗笑い(山中で意味もなく笑いまくる)で木こりを惑わした…らしい。→注

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狗賓さん、1507歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ルゴールがない!笑いまくりで、ノドがゲホゲホだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の狗賓シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他咽喉がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに狗賓シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代日本に、健栄製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
狗賓も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「下っ端天狗」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、山への畏怖感をあおるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう狗賓なのです。
“初めまして、狗賓です。ルゴールに難儀しております。古代日本に健栄製薬はありません。ルゴールをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む狗賓。そう、昔から伝説の怪物といえど、ドラ声になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、狗賓だよ。べつに東電社員にむかって被災地で叫んだんじゃないよ。ルゴールを持ってきてくれないか?ゼェゼェ言ってると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓狗賓:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「下っ端天狗」でした。

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「あ、ども…狗賓ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では狗賓様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「山の災いっ子」です。んで、ノドの痛みを癒す為ルゴールを手にいれたいのです。」

「「山の災いっ子」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、狗賓だよ。べつに東電社員にむかって被災地で叫んだんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ狗賓。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ルゴールを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、昼休みに廊下でわめき散らすやんちゃ坊主かな?すでにそのトシで胴間声だから、ルゴールは必需品だろう?」

「はい、するとまず“昼休みに廊下でわめき散らすやんちゃ坊主”“ルゴール”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるやんちゃ坊主さんのオラオラエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの廊下で怒声あげてるやんちゃ坊主じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京都下23区ですね?あとは例のヨットスクールがある戸塚とか、あのへんまでエリアを広げますか?愛知県とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり??」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
東京都下23区の昼休みに、小学校の廊下にてわめき散らすやんちゃ坊主さんへ:狗賓がルゴールを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ルゴールを提供してくれませんか?人間に直接的な危害を加えるコトはないので、とりあえず身元はたしかです。複方ヨード・グリセリン:50mlで十分!戸塚界隈でがなりたて中のキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ルゴールを提供してくれたやんちゃ坊主に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『スコーン塩味10箱贈呈コース』、または『特製!高橋みなみケータイストラップ贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜狗賓の最新無力日記 “人間を地獄へ落とすような強い力は、ないっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった狗賓。おどろくなかれ、1週間もすると手元にルゴールがわんさかさ。今日も元気に笑いまくりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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