格安ホームページ制作

38. 織田信長の場合2
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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織田信長さん、33歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。うるしが足りない。甲斐に物を贈るさい入れる漆箱を、重ね塗りできん。これでは信玄めを懐柔できん!→注
「ごもっともでございます。ゆゆしき事態でございます!」
横で迎合するのは、墨俣城主の木下藤吉郎(後の太閤)です。
そう、昔から勝ち残る武将というのは、 優れた部下に恵まれているのです。

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悶々と悩み苦しむ日々。ついに藤吉郎が言いました。
「殿、ホームページ制作をおやりになっては?尾張にいる郎党から集めるうるしだけで、木箱をデコレートしきれませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、御身の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
信長も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの戦国の革命児でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、美濃三人衆の調略などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう織田信長なのです。
“初めまして、織田信長です。箱に塗るうるしに不自由しております。樹液を集めた「あらみ」の状態で結構です、お持ちいただけませんか?ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む織田信長。そう、昔から偉大な武将というのは、ひたすら ナーバスに悩む人が多いのです。

“こんにちは、織田信長だよ。べつにおっかない大将じゃないよ。うるしを持ち寄ってくれないか?箱にまで気ィ遣って贈りモンしないと、信玄一族と縁組できないのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓織田信長:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、戦国の革命児でした。

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「あ、ども…織田信長ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では信長様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、戦国武将です。んで外交戦略上、うるしを集めたいのです。」

「うるしですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、織田信長だよ。べつにおっかない大将じゃないよ。うるしを持ち寄ってくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ織田信長。

「う〜ん…まずお聞きしますが、うるしを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどういった業種の人に?」

「う〜ん…やっぱし年寄りの木こりさんかな?チェーンソーとか使わず斧で一本ずつ伐採するから、うるしの木が生えてるトコに詳しいんじゃないか?」

「はい、するとまず“年寄りの木こりさん”“うるし所望”この2語が不可欠ですね。そしてうるし持ってきてくれる木こりさんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来れないような遠くにいる木こりさんに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身お住まいになる尾張ですね?あとは駿府とか、あのへんまでエリアを広げますか?伊勢とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“尾張界隈の、うるしを採取しすぎてダブついてる木こりさんへ:織田信長がうるしを所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、うるしをカンパしてくれませんか?空気中の酸素による自動酸化が怖いので、しっかりパッケージングしてください。織田家の興亡がかかっております。駿府にお住まいのあなたにもぜひ所望!あなたのうるしで、信玄が骨抜きに!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから戦国武将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、うるし持ってきてくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『南蛮製ビロードマント授与コース』、または『血筋門閥度外視、出来高でガンガン出世さしちゃうよコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、毎日の情報をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読むご郎党の親近感はさらにアップ!
〜織田信長の最新日報 “夢幻のごとくなり!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった織田信長。おどろくなかれ、2週間もすると手元にうるしがわんさかさ。かぶれるのもかまわずノーパソ広げ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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