格安ホームページ制作

378. 波山の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●中世伊予の怪物波山は、口から赤々とした炎を吹いた…らしい。→注

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波山さん、535歳。
いままさに、舌を出してのたうっておるのです。
「う〜ん…こまった。アッチQQがない!火吹きのせいで、ノドがおおやけどだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の波山シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他咽喉がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに波山シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!中世伊予には、小林製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
波山も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「犬鳳凰」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、深夜羽をはばたかせ不気味な音をたてるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう波山なのです。
“初めまして、波山です。アッチQQに難儀しております。中世伊予に小林製薬はありません。アッチQQをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む波山。そう、昔から伝説の生物といえど、ノドがヒリヒリすれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、波山だよ。べつに失恋して泣き喚いたんじゃないよ。アッチQQを持ってきてくれないか?ヒィヒィ言ってると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓波山:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「犬鳳凰」でした。

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「あ、ども…波山ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では波山様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「婆娑婆娑鳥」です。んで、全身やけどで痛いのでアッチQQを手に入れたいのです。」

「「婆娑婆娑鳥」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、波山だよ。べつに失恋して泣き喚いたんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ波山。

「う〜ん…まずお聞きしますが、アッチQQを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、炎を駆使してチンジャオロース作る中華の料理人かな?たまに失敗してやけどするだろうから、アッチQQは必需品だろう?」

「はい、するとまず“炎を駆使してチンジャオロース作る中華の料理人”“アッチQQ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる中華の料理人の奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで火ぃ使ってる中華の料理人じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、歌舞伎町2丁目ですね?あとは横浜中華街とか、あのへんまでエリアを広げますか?川崎とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町2丁目で、炎を駆使してチンジャオロース作る中華の料理人さんへ:波山がアッチQQを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、アッチQQを提供してくれませんか?人に危害は加えないので、とりあえず身元はたしかです。スプレータイプ:40gで十分!横浜中華街で奮闘中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、アッチQQを提供してくれた中華の料理人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『美味しい旬の小松菜ご提供コース』、または『独立して経営者兼シェフへ!ベンチャー支援コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜波山の最新奇特日記 “燃え残りの木を、食べるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった波山。おどろくなかれ、1週間もすると手元にアッチQQがわんさかさ。今日も元気に火を吹きつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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