格安ホームページ制作

376. 野槌の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●中世日本の怪物野槌は野道を転がって人に当たり、死に至らしめた…らしい。→注

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野槌さん、753歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。ドルマイシン軟膏がない!野道を転がったんで、傷だらけだ!化膿して痛いー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の野槌シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他身体がヤワなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに野槌シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!中世日本には、ゼリア新薬工業はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
野槌も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「野の精霊」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、子ウサギやリスを食べるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう野槌なのです。
“初めまして、野槌です。ドルマイシン軟膏に難儀しております。中世日本にゼリア新薬工業はありません。ドルマイシン軟膏をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む野槌。そう、昔から伝説の生物といえど、全身が赤むくれになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、野槌だよ。べつにサンドバッグにされたワケじゃないよ。ドルマイシン軟膏を持ってきてくれないか?赤むくれでヒーヘー言ってると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓野槌:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「野の精霊」でした。

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「あ、ども…野槌ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では野槌様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「ツチノコの親類」です。んで、全身が腫れあがって痛いので、ドルマイシン軟膏を手にいれたいのです。」

「「ツチノコの親類」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、野槌だよ。べつにサンドバッグにされたワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ野槌。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ドルマイシン軟膏を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、試合のたびホームにスライディングするプロ野球選手かな?擦り傷が絶えないだろうから、ドルマイシン軟膏は必需品だろう?」

「はい、するとまず“試合のたびホームにスライディングするプロ野球選手”“ドルマイシン軟膏”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるプロ野球選手さんの転倒エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで滑り込んでるプロ野球選手さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京ドームですね?あとは明治神宮野球場とか、あのへんまでエリアを広げますか?ナゴヤドームとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“東京ドームで、今日も派手に滑ってるプロ野球選手さんへ:野槌がドルマイシン軟膏を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ドルマイシン軟膏を提供してくれませんか?。時には人を喰うので、とりあえず身元はたしかです。チューブ入り24gで十分!神宮で土煙あげてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ドルマイシン軟膏を提供してくれたプロ野球選手さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『スパイク一年分贈呈コース』、または『待遇改善を、選手会長に交渉したげる!コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜野槌の最新ドンくさ日記 “坂を登るのは、遅いっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった野槌。おどろくなかれ、1週間もすると手元にドルマイシン軟膏がわんさかさ。今日も元気に転がりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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