格安ホームページ制作

372. 人面犬の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●80年代の怪物人面犬は、「中年男性のような顔」をしていた…らしい。→注

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人面犬さん、102歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ドーランがない!目立ち始めたほうれい線を隠せんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の人面犬シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほかルックスに気を遣うのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに人面犬シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!怪物にドーラン売ってくれる化粧道具屋はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
人面犬も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「都市伝説」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ゴミ箱をあさるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう人面犬なのです。
“初めまして、人面犬です。ドーランに難儀しております。怪物にドーラン売ってくれる化粧道具屋はありません。ドーランをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む人面犬。そう、昔から伝説の怪物といえど、歳があらわになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、人面犬だよ。べつにリストラを気に病んだワケじゃないよ。ドーランを持ってきてくれないか?オジン顔だと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓人面犬:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「都市伝説」でした。

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「あ、ども…人面犬ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では人面犬様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、『犬に憑依した中年男の怨念』です。んで、ほうれい線を隠す為ドーランを手にいれたいのです。」

「『犬に憑依した中年男の怨念』ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、人面犬だよ。べつにリストラを気に病んだワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ人面犬。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ドーランを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、アングラ劇場で全身白塗りになってる新劇役者でかな?問答無用で、ドーランは必需品だろう?」

「はい、するとまず“アングラ劇場で全身白塗りになってる新劇役者”“ドーラン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる新劇役者の熱演エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで芸をかましてる新劇役者じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、下北沢ですね?あとは原宿竹下通りとか、あのへんまでエリアを広げますか?三鷹とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
下北沢のアングラ劇場で全身白塗りになってる新劇役者さんへ:人面犬がドーランを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ドーランを提供してくれませんか?時速100キロメートルで走るので、とりあえず身元はたしかです。舞台用ファンデーションがベスト!原宿で奮闘中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ドーランを提供してくれた新劇役者に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『時間の融通が利くバイト紹介コース』、または『NHK教育テレビに出演、斡旋コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜人面犬の最新別バージョン日記 “モグワイそっくりな「グレムリン犬」もいたっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった人面犬。おどろくなかれ、1週間もすると手元にドーランがわんさかさ。今日も元気に歳をごまかしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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