格安ホームページ制作

37. オデュッセウスの場合2
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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オデュッセウスさん、ρδ歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。蝋(ろう)がない。船員たちに耳栓できん!セイレーンの歌声でヘロヘロになってしまう!→注
「えらいこっちゃえらいこっちゃ!これはチョベリバーな事態だ。」
天上界から迎合するのは、かつてのライバル、大アイアースです。
そう、昔から偉大な英雄というのは、 かつて戦った相手にさえ、好かれちゃうのです。

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目に見えて緊迫する、場の空気。大アイアースが叫びました。
「オデュッセウス、ホームページ制作をやったらどうだ?ギリシアの神々に祈るだけでは、蝋は集まらん。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
オデュッセウスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、智謀の将でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、部下がドンドン歌で洗脳されるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうオデュッセウスなのです。
“初めまして、オデュッセウスです。船員の耳をふさぐ為の蝋に難儀しております。熔かしてやわらかくし、耳に流し込むのです。在庫のある業者さん、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むオデュッセウス。そう、昔から偉大な英雄というのは、 計画をひたすら斟酌する人が多いのです。

“こんにちは、オデュッセウスだよ。蝋を提供してくれないか?バケモンの歌をシャットアウトして、難所を見事にクリアーさ!よろしくっ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓オデュッセウス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、智謀の将でした。

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「あ、ども…オデュッセウスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、度々ありがとうございます!うづき屋です。
ではオデュッセウス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、流浪中の英雄です。んで危機突破の為に使う、蝋を集めたいのです。」

「流浪中の英雄ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、オデュッセウスだよ。蝋を提供してくれないか?〜。”ってかんじです。どんなモンですかね?」
不安げに評価を待つオデュッセウス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、蝋を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種人たちに?」

「う〜ん…やっぱし場末の教会かな?街は酒飲みばっかで、礼拝にくるヤツほとんどいないから、祭壇の引き出しに蝋燭いっぱい余ってるんじゃないか?」

「はい、するとまず“場末の教会”“蝋燭”この2語が不可欠ですね。そして提供を要請する教会の所在エリアは、どのへんにします?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、ジジババがヒマつぶしで教会に集まるような、閑静な住宅街の教会に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、一晩中遊び人うようよの歌舞伎町ですね?あとは新大久保とか、あのへんまでエリアを広げますか?中野とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“新宿歌舞伎町界隈の、蝋燭がいっぱい余ってる教会さんへ:オデュッセウスが蝋を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、蝋燭をカンパしてくれませんか?人体に流し込むので、石油系のパラフィンワックスより、植物系のサトウキビロウ製がベターです。英雄一行の命運がかかっております。たらかされて死ぬまで歌を聴き続けるなんて、まっぴらごめんだ!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから英雄としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、蝋燭持ってきてくれた教会スタッフに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『スパルタへ顔つなぎ!コネクション獲得コース』、または『妻ペネロペの手料理でおもてなし!コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜オデュッセウスの最新流浪日記 “オレの不在中、妻に求婚するな!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったオデュッセウス。おどろくなかれ、1週間もすると手元に蝋燭がわんさかさ。きょうも船員達の耳に蝋を垂らしつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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