格安ホームページ制作

369. 酒虫の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物酒虫は、酒壺の中に自ら飛び込んだ…らしい。→注

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酒虫さん、4371歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。ヘパリーゼがない!皮膚からもアルコールを吸収して、肝臓がボロクソだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の酒虫シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他臓器が弱いのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに酒虫シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国には、ゼリア新薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
酒虫も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「酒の精」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、人の体内に棲むのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう酒虫なのです。
“初めまして、酒虫です。ヘパリーゼに難儀しております。古代中国にゼリア新薬はありません。ヘパリーゼをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む酒虫。そう、昔から伝説の生物といえど、脳天がポケーッとなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、酒虫だよ。べつに日本脳炎じゃないよ。ヘパリーゼを持ってきてくれないか?ヘロヘロしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓酒虫:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「酒の精」でした。

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「あ、ども…酒虫ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では酒虫様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、隠れ福の神です。んで、ネフローゼになりたくないのでヘパリーゼを手に入れたいのです。」

「隠れ福の神ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、酒虫だよ。べつに日本脳炎じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ酒虫。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ヘパリーゼを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、そろそろ顔が黒ずんできた中年営業マンかな?接待酒ももはや辛いだろうから、ヘパリーゼは必需品だろう?」

「はい、するとまず“そろそろ顔が黒ずんできた中年営業マン”“ヘパリーゼ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる中年営業サラリーマンの奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで内臓痛めてる中年営業サラリーマンじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、西新橋ですね?あとは西神田とか、あのへんまでエリアを広げますか?横浜とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」 」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“西新橋界隈で、無理して笑顔で酒くらってる中年サラリーマンさんへ:酒虫がヘパリーゼを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ヘパリーゼを提供してくれませんか?。芥川龍之介も取り上げてるので、とりあえず身元はたしかです。瓶入り150錠で十分!西神田で胃潰瘍になりつつある貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ヘパリーゼを提供してくれた中年営業サラリーマンに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『養分補給!カロリーメイト贈呈コース』、または『たな卸しを見学にしてもらえるよう、課長を説得したげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜酒虫の最新ルックス日記 “口と眼があり、山椒魚みたいらしいっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった酒虫。おどろくなかれ、1週間もすると手元にヘパリーゼがわんさかさ。今日も元気にベロ酔いしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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