格安ホームページ制作

367. 猩猩の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物猩猩(しょうじょう)は、酒を大変好んだ…らしい。→注

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猩猩さん、4631歳。
いままさに、顔面蒼白になっておるのです。
「う〜ん…こまった。ヘパリーゼがない!肝臓がボロボロだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の猩猩シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他内臓が弱いのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに猩猩シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国には、ゼリア新薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
猩猩も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「へべれけ猿」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、船に上がってきて舳先に腰をかけるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう猩猩なのです。
“初めまして、猩猩です。ヘパリーゼに難儀しております。古代中国にゼリア新薬はありません。ヘパリーゼをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む猩猩。そう、昔から伝説の生物といえど、身体が熱っぽくなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、猩猩だよ。べつにインフルエンザじゃないよ。ヘパリーゼを持ってきてくれないか?フラフラしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓猩猩:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「へべれけ猿」でした。

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「あ、ども…猩猩ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では猩猩様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、漢語のオランウータンです。んで、もっとかっくらいたいのでヘパリーゼを手に入れたいのです。」

「漢語のオランウータンですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、猩猩だよ。べつにインフルエンザじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ猩猩。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ヘパリーゼを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、生ものが嫌いな偏食中年サラリーマンかな?接待酒も多いだろうから、ヘパリーゼは必需品だろう?」

「はい、するとまず“生ものが嫌いな偏食中年サラリーマン”“ヘパリーゼ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる偏食中年サラリーマンの奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでしゃみこんでる偏食中年サラリーマンじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、西新橋ですね?あとは西神田とか、あのへんまでエリアを広げますか?横浜とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」 」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“西新橋界隈の会社内食堂で、生ものよりわけて偏食してる中年サラリーマンさんへ:猩猩がヘパリーゼを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ヘパリーゼを提供してくれませんか?猩猩ばやしで祭りのヒーローなので、とりあえず身元はたしかです。瓶入り300錠で十分!西神田で社員食堂のおばちゃんに怒られてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ヘパリーゼを提供してくれた偏食中年サラリーマンに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『食物繊維補給!ファイブミニ贈呈コース』、または『たな卸しを見学にしてもらえるよう、部長を説得したげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜猩猩の最新囃し立て日記 “船に対して海底から「樽をくれ」と、声をかけるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった猩猩。おどろくなかれ、1週間もすると手元にヘパリーゼがわんさかさ。今日も元気に酩酊しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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