格安ホームページ制作

366. ジャターユの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

●古代インドの怪物ジャターユは、太陽に近づきすぎ熱のため力を失い、地上に落下した…らしい。→注

 + + +

ジャターユさん、5773歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。サロンパスがない!全身打撲で痛いよー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のジャターユシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他身体がヤワなのです。

 + + +

一気に緊迫する場の空気。ついにジャターユシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代インドに、久光製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
ジャターユも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「鳥の王(弟)」でした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、兄貴とともに天に昇るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうジャターユなのです。
“初めまして、ジャターユです。サロンパスに難儀しております。古代インドに久光製薬はありません。サロンパスをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むジャターユ。そう、昔から伝説の怪物といえど、足腰が立たなくなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ジャターユだよ。べつにずっとフクロにされたワケじゃないよ。サロンパスを持ってきてくれないか?のた打ち回って泣きっつらだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ジャターユ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「鳥の王(弟)」でした。

 + + +

「あ、ども…ジャターユともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではジャターユ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ラーマ王子の友人です。んで、身体の痛みをクリアーする為サロンパスを手にいれたいのです。」

「ラーマ王子の友人ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ジャターユだよ。べつにずっとフクロにされたワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つジャターユ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、サロンパスを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、一日中固まったままのパントマイマーかな?筋肉のコリをほぐす為、サロンパスは必需品だろう?」

「はい、するとまず“一日中固まったままの大企業受付嬢”“サロンパス”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるパントマイマーさんの気合かましエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで固まってるパントマイマーさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、新宿通りホコ天ですね?あとは秋葉とか、あのへんまでエリアを広げますか?吉祥寺とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
新宿通りホコ天で、一日中固まったままのパントマイマーさんへ:ジャターユがサロンパスを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、サロンパスを提供してくれませんか?硬い鉤爪を持つので、とりあえず身元はたしかです。サロンパスA:40枚で十分!秋葉で気合いれてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、サロンパスを提供してくれたパントマイマーに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『生活費確保!ワリいいアルバイトご紹介コース』、または『吉野家の牛鍋丼ご馳走コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ジャターユの最新生息日記 “ダンダカの森に、いるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきったジャターユ。おどろくなかれ、1週間もすると手元にサロンパスがわんさかさ。今日も元気に全身を冷やしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ