格安ホームページ制作

338. 貫匈人の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

●古代中国の怪物貫匈人は、腹に大きな穴があいていた…らしい。→注

 + + +

貫匈人さん、4731歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。ビタミン剤がない!お腹の穴から食べたモノがもれるんで、栄養失調だー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の貫匈人シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他身体がデリケートなのです。

 + + +

一気に緊迫する場の空気。ついに貫匈人シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国に、ビタミン剤はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
貫匈人も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「怪人種」でした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、主君の後を追い殉死するのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう貫匈人なのです。
“初めまして、貫匈人です。ビタミン剤に難儀しております。古代中国にビタミン剤はありません。ビタミン剤をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む貫匈人。そう、昔から伝説の怪物といえど、フラフラになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、貫匈人だよ。べつに寝不足じゃないよ。ビタミン剤を持ってきてくれないか?ヘホヘホしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓貫匈人:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「怪人種」でした。

 + + +

「あ、ども…貫匈人ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では貫匈人様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、山海経の名物キャラです。んで、栄養不足なのでビタミン剤を手にいれたいのです。」

「山海経の名物キャラですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、貫匈人だよ。べつに寝不足じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ貫匈人。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ビタミン剤を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、一日一食しか食べる時間のない、エリート営業マンかな?栄養のバランスが偏るから、ビタミン剤は必需品だろう?」

「はい、するとまず“一日一食しか食べる時間のない、エリート営業マン”“ビタミン剤”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるエリート営業マンのせかせかエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで八面六臂してるエリート営業マンじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、オフィス街なら日比谷ですね?あとは神田とか、あのへんまでエリアを広げますか?西新宿とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“日比谷界隈で、一日一食しか食べないで仕事してるエリート営業マンさんへ:貫匈人がビタミン剤を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ビタミン剤を提供してくれませんか?胸の穴に棒を通し担いで移動できるので、とりあえず身元はたしかです。アリナミンEXプラスがベスト!神田界隈で鍛錬中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ビタミン剤を提供してくれたエリート営業マンに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『サンドイッチ差し入れコース』、または『イクラのおにぎり差し入れコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜貫匈人の最新身分保証日記 “とりあえず、人間の姿はしているっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきった貫匈人。おどろくなかれ、1週間もすると手元にビタミン剤がわんさかさ。今日も元気に栄養タレ流しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ