格安ホームページ制作

334. 共工の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物共工は、時を越えて何度も現れては敗北する悪神だった…らしい。→注

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共工さん、4395歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。イヤーマフがない!嘲弄の嬌声が飛び交いまくり、難聴になりかねんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の共工シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他鼓膜と神経がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに共工シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国には、PELTORはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
共工も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「三皇の一人」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、相柳を従え反乱を起こするのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう共工なのです。
“初めまして、共工です。イヤーマフに難儀しております。古代中国にPELTORはありません。イヤーマフをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む共工。そう、昔から伝説の怪物といえど、悪罵の声が届けば弱気にもなるのです。

“こんにちは、共工だよ。べつに気弱になったワケじゃないよ。イヤーマフを持ってきてくれないか?耳が遠くなると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓共工:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「三皇の一人」でした。

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「あ、ども…共工ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では共工様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、洪水を起こす水神です。んで、耳をふさぐ為イヤーマフを手にいれたいのです。」

「洪水を起こす水神ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、共工だよ。べつに気弱になったワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ共工。

「う〜ん…まずお聞きしますが、イヤーマフを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、就職したての大衆酒場店員かな?怒声の渦に耳が慣れるまで、イヤーマフは必需品だろう?」

「はい、するとまず“就職したての大衆酒場店員”“イヤーマフ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる大衆酒場店員の奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでお仕事してる大衆酒場店員じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京都北区ですね?あとは池袋駅北口とか、あのへんまでエリアを広げますか?吉祥寺とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“東京都北区界隈で、怒声に耐えつつ仕事にいそしむ、就職したての大衆酒場店員さんへ:共工がイヤーマフを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、イヤーマフを提供してくれませんか?不周山に頭突きを喰わす位なので、とりあえず身元はたしかです。H540A (NRR30dB)がベスト!池袋駅北口界隈のお店内で、走りまわって頑張ってる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、イヤーマフを提供してくれた大衆酒場店員に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『ワリと酒癖がいい常連がそろってるお店、ご紹介コース』、または『転職時に便利!太いご人脈、紹介コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜共工の最新粘着日記 “千年に渡り、執拗に登場し続けるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった共工。おどろくなかれ、1週間もすると手元にイヤーマフがわんさかさ。今日も耳をふさいで面罵に堪えつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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