格安ホームページ制作

330. ヴァナラの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代インドの怪物ヴァナラはとても勇敢で、死地を恐れず敵か逃げなかった…らしい。→注

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ヴァナラさん、6252歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。ドルマイシン軟膏がない!前半身が向こう傷だらけだ!化膿して痛いー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のヴァナラシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他ツメがデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにヴァナラシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代インドには、ゼリア新薬工業はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
ヴァナラも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「伝説の猿人」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ラーマ王子に協力するのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうヴァナラなのです。
“初めまして、ヴァナラです。ドルマイシン軟膏に難儀しております。古代インドにゼリア新薬工業はありません。ドルマイシン軟膏をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むヴァナラ。そう、昔から伝説の生物といえど、全身が腫れあがれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ヴァナラだよ。べつに坂道のてっぺんから転げたワケじゃないよ。ドルマイシン軟膏を持ってきてくれないか?赤むくれでヒーヒー言ってると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ヴァナラ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「伝説の猿人」でした。

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「あ、ども…ヴァナラともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではヴァナラ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「猿の毛皮や尾を持つ人間」です。んで、身体が腫れあがって痛いので、ドルマイシン軟膏を手にいれたいのです。」

「「猿の毛皮や尾を持つ人間」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ヴァナラだよ。べつに坂道のてっぺんから転げたワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つヴァナラ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ドルマイシン軟膏を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、レースのたび転倒してじびたに転がるドジな競輪選手かな?擦り傷が絶えないだろうから、ドルマイシン軟膏は必需品だろう?」

「はい、するとまず“レースのたび転倒してじびたに転がるドジな競輪選手”“ドルマイシン軟膏”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる競輪選手さんの転倒エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでコケてる競輪選手さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、立川ですね?あとは所沢とか、あのへんまでエリアを広げますか?取手とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“立川競輪場で、今日も派手にコケてる競輪選手さんへ:ヴァナラがドルマイシン軟膏を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ドルマイシン軟膏を提供してくれませんか?シーターをさらったラーヴァナとの戦いにも参加したので、とりあえず身元はたしかです。チューブ入り24gで十分!所沢で「ばっかやろー」と怒声浴びてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ドルマイシン軟膏を提供してくれた競輪選手さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『チョッパーハンドル贈呈コース』、または『待遇改善を、日本自転車競技会に交渉したげる!コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ヴァナラの最新博識日記 “ヴェーダの学問に、精通しているっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったヴァナラ。おどろくなかれ、1週間もすると手元にドルマイシン軟膏がわんさかさ。今日も元気に危険に身をさらしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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