格安ホームページ制作

325. 望天吼の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物望天吼は、華表の柱のてっぺんで天に向かい吼える…らしい。→注

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望天吼さん、4797歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ルゴールがない!吠えまくりで、ノドがゲホゲホだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の望天吼シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他咽喉がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに望天吼シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国に、健栄製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
望天吼も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「龍生九子」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、天の見張りをするのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう望天吼なのです。
“初めまして、望天吼です。ルゴールに難儀しております。古代中国に健栄製薬はありません。ルゴールをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む望天吼。そう、昔から伝説の怪物といえど、しわがれ声になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、望天吼だよ。べつに夜空の巨人の星にむかって叫んだんじゃないよ。ルゴールを持ってきてくれないか?ダミ声だと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓望天吼:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「龍生九子」でした。

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「あ、ども…望天吼ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では望天吼様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、観音菩薩の騎乗する馬です。んで、のどちんこの痛みをクリアーする為ルゴールを手にいれたいのです。」

「観音菩薩の騎乗する馬ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、望天吼だよ。べつに夜空の巨人の星にむかって叫んだんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ望天吼。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ルゴールを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、休み時間に教室でわめき散らすやんちゃ坊主かな?すでにそのトシで胴間声だから、ルゴールは必需品だろう?」

「はい、するとまず“休み時間に教室でわめき散らすやんちゃ坊主”“ルゴール”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるやんちゃ坊主さんの激高エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの広場で怒声あげてるやんちゃ坊主じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京都下23区ですね?あとは例のヨットスクールがある戸塚とか、あのへんまでエリアを広げますか?愛知県とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり??」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
東京都下23区の休み時間の小学校教室にて、わめき散らすやんちゃ坊主さんへ:望天吼がルゴールを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ルゴールを提供してくれませんか?天と地の間に立ってるので、とりあえず身元はたしかです。複方ヨード・グリセリン:50mlで十分!戸塚界隈でがなりたて中のキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ルゴールを提供してくれたやんちゃ坊主に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっちゃん だんご贈呈コース』、または『特製!KARAケータイストラップ贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜望天吼の最新仲介日記 “天と地の意思を、伝達するっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった望天吼。おどろくなかれ、1週間もすると手元にルゴールがわんさかさ。今日も元気に天に向かい吠えたてつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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