格安ホームページ制作

324. ひきゅうの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物ひきゅうは、お金を食べ物とした…らしい。→注

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ひきゅうさん、5358歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ホッカイロがない!金属を食いまくったんで、おなかが冷え冷えだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のひきゅうシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他下腹部がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにひきゅうシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国に、白元はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
ひきゅうも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「勇猛な将兵の象徴」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、邪悪を退けるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうひきゅうなのです。
“初めまして、ひきゅうです。ホッカイロに難儀しております。古代中国に白元はありません。ホッカイロをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むひきゅう。そう、昔から伝説の怪物といえど、おなかがシクシク痛めば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ひきゅうだよ。べつに暑い盛りに拾い食いしたんじゃないよ。ホッカイロを持ってきてくれないか?おなか押さえてしかめっ面だと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ひきゅう:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「勇猛な将兵の象徴」でした。

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「あ、ども…ひきゅうともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではひきゅう様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「財運の象徴」です。んで、おなかの痛みをクリアーする為ホッカイロを手にいれたいのです。」

「「財運の象徴」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ひきゅうだよ。べつに暑い盛りに拾い食いしたんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つひきゅう。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ホッカイロを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、チャカを腹巻に忍ばすヤクザの鉄砲玉かな?おなかが冷えるから、ホッカイロは必需品だろう?」

「はい、するとまず“チャカを腹巻に忍ばすヤクザの鉄砲玉”“ホッカイロ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるヤクザの鉄砲玉さんの狙いまくりエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで狙いまくりのヤクザの鉄砲玉さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、歌舞伎町ですね?あとは道頓堀とか、あのへんまでエリアを広げますか?中州とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
歌舞伎町にて、毎日のようにチャカを腹巻に忍ばすヤクザの鉄砲玉さんへ:ひきゅうがホッカイロを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ホッカイロを提供してくれませんか?鳳瑞獣として扱われているので、とりあえず身元はたしかです。ポカポカカイロ:30個入で十分!道頓堀で潜伏中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ホッカイロを提供してくれたヤクザの鉄砲玉に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『甘いモノ食べて落ち着いて!ビスコ贈呈コース』、または『入所後、チャンと差し入れしたげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ひきゅうの最新祭られ日記 “中国南京市の、シンボルっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったひきゅう。おどろくなかれ、1週間もすると手元にホッカイロがわんさかさ。今日も元気にお金を食いまくりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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