格安ホームページ制作

323. バロンの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代バリ島の怪物バロンは、全身に輝く鏡の小片をつけた獅子だった…らしい。→注

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バロンさん、4753歳。
いままさに、目を押さえのたうっておるのです。
「う〜ん…こまった。サングラスがない!光を遮断しないと、オメメがやられるー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のバロンシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他虹彩がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにバロンシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代バリ島には、サングラスはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
バロンも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「バナスパティ・ラジャ」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ランダと戦うのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうバロンなのです。
“初めまして、バロンです。サングラスに難儀しております。古代バリ島にレイバンはありません。サングラスをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むバロン。そう、昔から伝説の生物といえど、視界が眩しすぎれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、バロンだよ。べつに泣きはらして目が腫れぼったいんじゃないよ。サングラスを持ってきてくれないか?目をパチパチしっぱなしだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓バロン:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「バナスパティ・ラジャ」でした。

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「あ、ども…バロンともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではバロン様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、森の王です。んで、目が痛いのでサングラスを手にいれたいのです。」

「森の王ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“べつに泣きはらして目が腫れぼったいんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つバロン。

「う〜ん…まずお聞きしますが、サングラスを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、徹夜仕事明けの売れっ子ホストかな?目が腫れぼったいのを上客から隠す為、サングラスは必需品だろう?」

「はい、するとまず“徹夜仕事明けの売れっ子ホスト”“サングラス”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる売れっ子ホストの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで酔った女性の相手してる売れっ子ホストじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、歌舞伎町ですね?あとは渋谷道玄坂とか、あのへんまでエリアを広げますか?川崎とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町、徹夜仕事明けの売れっ子ホストさんへ:バロンがサングラスを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、サングラスを提供してくれませんか?倒されても必ず復活するので、とりあえず身元はたしかです。レイバン:アビエーターがベスト!渋谷道玄坂で、アクビかみ殺して客を送り出してる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、サングラスを提供してくれた売れっ子ホストに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっとギャラのいいホスクラ、ご紹介コース』、または『店舗移動の際の保証人、請負コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜バロンの最新安置日記 “寺院の一隅に、収められてるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったバロン。おどろくなかれ、1週間もすると手元にサングラスがわんさかさ。今日も元気にUVをカットしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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