格安ホームページ制作

320. 火烏の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の聖獣火烏は、太陽を背に乗せ天空を移動した…らしい。→注

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火烏さん、5752歳。
いままさに、全身を押さえのたうっておるのです。
「う〜ん…こまった。ドルマイシン軟膏がない!太陽熱のせいで全身おおやけどだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の火烏シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他皮膚がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに火烏シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国には、ドルマイシン軟膏はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
火烏も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「三足烏」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、竜車に乗るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう火烏なのです。
“初めまして、火烏です。ドルマイシン軟膏に難儀しております。古代中国にゼリア新薬工業はありません。ドルマイシン軟膏をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む火烏。そう、昔から伝説の生物といえど、全身アッチチになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、火烏だよ。べつにナパーム弾くらったワケじゃないよ。ドルマイシン軟膏を持ってきてくれないか?全身赤ムケでヒーヘー言ってると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓火烏:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「三足烏」でした。

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「あ、ども…火烏ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では火烏様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、太陽を象徴する伝説の鳥です。んで、全身おおやけどで痛いので、ドルマイシン軟膏を手にいれたいのです。」

「太陽を象徴する伝説の鳥ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、火烏だよ。べつにナパーム弾くらったワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ火烏。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ドルマイシン軟膏を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、むりやり火の輪くぐりやらされるサーカスのヒグマかな?たまに失敗してやけどするだろうから、ドルマイシン軟膏は必需品だろう?」

「はい、するとまず“むりやり火の輪くぐりやらされるサーカスのヒグマ”“ドルマイシン軟膏”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるヒグマさんの忍従エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで虐待されてるヒグマさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京ドームですね?あとはさいたまスーパーアリーナとか、あのへんまでエリアを広げますか?名古屋ドームとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“東京ドーム特設会場で、火の輪くぐりやらされてるサーカスのヒグマさんへ:火烏がドルマイシン軟膏を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ドルマイシン軟膏を提供してくれませんか?なんといっても聖鳥なので、とりあえず身元はたしかです。チューブ入り24gで十分!さいたまスーパーアリーナでアチチしてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ドルマイシン軟膏を提供してくれたヒグマさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『他の芸で勘弁してくれるサーカス団、紹介コース』、または『手加減してムチ打ってくれるよう、猛獣使いさんに交渉したげる!コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜火烏の最新出没日記 “中国の他、日本やマヤでも見られるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった火烏。おどろくなかれ、1週間もすると手元にドルマイシン軟膏がわんさかさ。今日も元気におおやけどしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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