格安ホームページ制作

32. 孔子の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

孔子さん、40歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。白米がない。玄米はノドがイガイガしてよう食わん!→注
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます。」
赤貧をモットーとしながらもとりあえず迎合するのは、最愛の弟子顔回です。
そう、昔から偉大な思想家というのは、 弟子に苦労させる人が多いのです。

 + + +

緊迫した晩餐の席。顔回が言いました。
「師よ、ホームページ制作をおやりになったら?陬邑の米問屋だけでは、白米は供給しきれませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
孔子も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの文聖尼父でした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、「仁」の普及もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう孔子なのです。
“初めまして、孔子です。キレイに精白された白米に難儀しております。食感がぼそぼその玄米では、食欲がわきません。在庫されているお米問屋さん、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む孔子。そう、昔から偉大な思想家というのは、ディテールにもこだわる人が多いのです。

“こんにちは、孔子だよ。白米を提供してくれないか?栄養素はデンプンと胚乳だけでも、食感モトモチがやっぱりデリーシャス!玄米よりベターなのさ!よろしくっ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓孔子:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、文聖尼父でした。

 + + +

「あ、ども…孔子ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では孔子様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、儒教の創始者です。んで食事はやっぱり、美味しいご飯が基本なので、新鮮な白米を集めたいのです。」

「儒教の創始者ですか、なるほど…。では、ご自身いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、孔子だよ。白米を提供してくれないか?栄養素はデンプンと〜。”ってかんじです。どんなモンですかね?」
不安げに評価を待つ孔子。

「う〜ん…まずお聞きしますが、白米を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような企業人たちに?」

「う〜ん…やっぱし全農グループかな?日本の農業のドンだから、出荷先の精米業者にカオが効くんじゃないか?」

「はい、するとまず“全農グループ”“白米”この2語が不可欠ですね。そして白米もってきてくれる農家の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、お米どころ以外の全農グループに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、全農にいがたですね?あとは全農みやぎとか、あのへんまでエリアを広げますか?全農えひめとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“全農にいがた傘下の、白米をいっぱいストックしてる製米業者さんへ:孔子が白米を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、白米をカンパしてくれませんか?精米後の白米は、日数の経過と共に酸化していくのでなるべく精米したてがベターです!儒教の未来がかかっております。全農みやぎ傘下のあなたにも所望いたします。洗うのはかったるいから、無洗米でもいいよ!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから思想家としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのような「礼」を、白米持ってきてくれた人に尽くしうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『仁と家父長制の徹底教育コース』、または『人間愛と規範の徹底教育コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜孔子の最新道徳日記 “民の義を務め、鬼神を敬してこれを遠ざく!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきった孔子。おどろくなかれ、2週間もすると手元に白米がわんさかさ。きょうもたきたてご飯をよく噛んで食べつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ