格安ホームページ制作

318. きぎゅうの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物きぎゅうは、雷のような大きな声で鳴きまくった…らしい。→注

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きぎゅうさん、5357歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ルゴールがない!大声で鳴きまくったんで、ノドがゲホリンチョだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のきぎゅうシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他咽喉がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにきぎゅうシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国に、佐藤製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
きぎゅうも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「降雨の神」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、風雨を巻き起こすのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうきぎゅうなのです。
“初めまして、きぎゅうです。ルゴールに難儀しております。古代中国に佐藤製薬はありません。ルゴールをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むきぎゅう。そう、昔から伝説の怪物といえど、しわがれ声になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、きぎゅうだよ。べつに国会議事堂にむかって叫んだんじゃないよ。ルゴールを持ってきてくれないか?ゲホゴホ咳ばかりしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓きぎゅう:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「降雨の神」でした。

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「あ、ども…きぎゅうともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではきぎゅう様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「龍神に捧げられた犠牲獣」です。んで、ノドの痛みをクリアーする為ルゴールを手にいれたいのです。」

「「龍神に捧げられた犠牲獣」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、きぎゅうだよ。べつに国会議事堂にむかって叫んだんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つきぎゅう。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ルゴールを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、毎日のように泣いて帰途に着く新人OLかな?悔し泣きでノドが涸れるから、ルゴールは必需品だろう?」

「はい、するとまず“毎日のように泣いて帰途に着く新人OL”“ルゴール”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる新人OLさんのハンカチ噛み締めエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで泣かされてる新人OLじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、大手町ですね?あとは日比谷とか、あのへんまでエリアを広げますか?西新宿とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
大手町にて、毎日のように泣いて帰途に着く新人OLさんへ:きぎゅうがルゴールを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ルゴールを提供してくれませんか?鳳と共に銅鏡等に刻まれてるので、とりあえず身元はたしかです。ソフトスプレー:25mlで十分!日比谷で号泣中の貴女も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ルゴールを提供してくれた新人OLに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『甘いモノ食べて落ち着いて!ビスコ贈呈コース』、または『コトなかれ主義でなく、チャンとかばってくれる直属上司ご紹介コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜きぎゅうの最新前世日記 “舜帝の配下の、人間だったらしいっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったきぎゅう。おどろくなかれ、1週間もすると手元にルゴールがわんさかさ。今日も元気に鳴きたてつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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