格安ホームページ制作

316. カイチの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物カイチは、全身を黒く濃い体毛が覆っていた…らしい。→注

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カイチさん、5118歳。
いままさに、痛痒に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。スミスリンがない!体中シラミだらけでかゆくてたまらん−!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のカイチシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほか皮膚がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにカイチシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国に、大日本除虫菊株式会社はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
カイチも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「祥獣」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、水辺にはべるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうカイチなのです。
“初めまして、カイチです。スミスリンに難儀しております。古代中国に大日本除虫菊株式会社はありません。スミスリンをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むカイチ。そう、昔から伝説の怪物といえど、全身がカユカユになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、カイチだよ。べつに蕁麻疹じゃないよ。スミスリンを持ってきてくれないか?ぼりぼり身体かきむしってばっかだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓カイチ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「祥獣」でした。

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「あ、ども…カイチともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではカイチ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、法務役人の帽子飾りです。んで、シラミがたかってウザいのでスミスリンを手にいれたいのです。」

「法務役人の帽子飾りですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、カイチだよ。べつに蕁麻疹じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つカイチ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、スミスリンを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、山奥のタコ部屋で働く日雇いのおっさんかな?シラミが身体にまで巣食うから、スミスリンは必需品だろう?」

「はい、するとまず“山奥のタコ部屋で働く日雇いのおっさん”“スミスリン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる日雇いのおっさんの夢見る余裕も無いエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでコキ使われてる日雇いのおっさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、八王子山ですね?あとは山中湖とか、あのへんまでエリアを広げますか?身延山とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
八王子山界隈で、必死にスミスリンを駆使してるタコ部屋の日雇いのおっさんへ:カイチがスミスリンを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、スミスリンを提供してくれませんか?「法治の精神」の象徴なので、とりあえず身元はたしかです。スミスリンL:シャンプータイプ 80mlで十分!山中湖界隈でシラミと格闘中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、スミスリンを提供してくれた日雇いのおっさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『脱出&戸籍隠蔽お手引きコース』、または『とにかく債務整理を!司法書士さんご紹介コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜カイチの最新別名日記 “長い一角を持つことから、一角獣とも呼ばれたっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったカイチ。おどろくなかれ、1週間もすると手元にスミスリンがわんさかさ。今日も元気にスミスリンを全身に振りかけつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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