格安ホームページ制作

3. 源義経の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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源義経さん、25歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。兵が集まらん。ひよどり越えができん。ヒーローになれん!」
「ごもっともでございます。ゆゆしき事態でございます。」
たいこもちのような相槌を脇から述べるのは、お供の弁慶です。
そう、昔から偉大な武将というのは、ひたすら目立ちたがりが多いのです。

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針のむしろのような夜営の中。弁慶が言いました。
「牛若様、ホームページ制作でもおやりになっては?一の谷界隈の仲間のクチコミだけでは、兵は集まりません。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、 平氏打倒を強烈にアッピールなさるのです!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
源義経も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの九郎判官でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、頼朝との対立などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう源義経なのです。
“源義経だ。宇治川の戦いの大勝、知っておるか?身はもっと勝ちまくりたい!みな集まるがよい。褒美ははずむ。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む源義経。そう、昔から偉大な武将というのは、やたら神経質な人が多いのです。

“源義経でーす。べつにおっかない大将じゃないよ。一緒に平氏を打ち破って、ブイブイいわせよーぜ!ヒマしてる気の短い若者達、連絡ちょーだい。”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓源義経:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、九郎判官でした。

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「あ、ども…源義経ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では源義経様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、武将:野戦軍司令官です。今回はひよどり越えのため、兵士を募集したいのです。」

「兵士募集ですか、なるほど…。では、ご自身で一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“源義経だ。宇治川の戦いの大勝、〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ源義経。

「う〜ん…まずお聞きしますが、必要な兵隊さんを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の要望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような職能の人に?」

「う〜ん…やっぱし健康・明瞭な若者かな?あーだこーだ悩まず、敵陣に突っこんでくれそうだから…。」

「はい、するとまず“健康”“明瞭”“若者”この3語が不可欠ですね。そして募集する兵隊さんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても出張サポートに来れないような遠くにいる若者に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身野営なさってる一の谷ですね?あとは 高取山とか、あのへんまでエリアを広げますか?福原とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“崖を下っての奇襲をかなえてくれる、一の谷・高取山周辺の若者へ:源氏の源義経です。”

紹介文
“一の谷にきて、私をオトコにしてくれませんか?当地を、ヒーロー誕生のホットプレイスに!一の谷・高取山周辺にお住まいの若者達、お気軽にご連絡ください。24時間受付!刀貸譽!勝てば褒美確約!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから武将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒美概要…つまり戦勝のあかつきにはどのようなご褒美を与えるつもりなのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば略奪許可コースと米俵授与コース、または『5泊6日!京都豪華周遊コース』、『清水寺でカラオケコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば ケータイ番号は、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、毎日の情報をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む方の親近感はさらにアップ!
〜源義経の最新追討日記“今日も、討伐しちゃったよ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった源義経。おどろくなかれ、10日もすると兵隊・自称兵隊がわんさかさ。きょうも集まった頭数にはしゃぎ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。
うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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