格安ホームページ制作

297. 白龍の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代中国の怪物白龍は空を飛ぶ速度が非常に速く、これに乗っていれば他の龍に追いつかれなった…らしい。→注

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白龍さん、4391歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。酸素ボンベがない!高速飛行のせいで、まともに呼吸できん!苦しいよー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の白龍シニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他呼吸器がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに白龍シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国に液体酸素はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
白龍も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「ピンイン」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、魚に化け泉で泳ぐのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう白龍なのです。
“初めまして、白龍です。酸素ボンベに難儀しております。古代中国に液体酸素はありません。酸素ボンベをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む白龍。そう、昔から伝説の怪物といえど、チアノーゼ状態では弱気にもなるのです。

“こんにちは、白龍だよ。べつに栄養失調でむくんでるんじゃないよ。酸素ボンベを持ってきてくれないか?鼻血でも吹いちゃったら、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓白龍:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「ピンイン」でした。

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「あ、ども…白龍ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では白龍様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、天帝に仕える神獣です。んで、血中ヘモグロビン確保の為酸素ボンベを手にいれたいのです。」

「天帝に仕える神獣ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、白龍だよ。べつに栄養失調でむくんでるんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ白龍。

「う〜ん…まずお聞きしますが、酸素ボンベを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、溺れ死にそこなった海水浴客かな?酸素ボンベが周りに配置されてるだろう?」

「はい、するとまず“溺れ死にそこなった海水浴客”“酸素ボンベ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる海水浴客の九死に一生エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで三途の川から帰還してる海水浴客じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、大森海岸ですね?あとは江ノ島とか、あのへんまでエリアを広げますか?九十九里浜とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“大森海岸で酸素を必死にむさぼってる、溺れ死にそこなった海水浴客さんへ:白龍が酸素ボンベを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、酸素ボンベを提供してくれませんか?物を吐くとそれが地面に入って金になるので、とりあえず身元はたしかです。新富士バーナー:酸素ボンベCO9000がベスト!江ノ島で死にそうになりつつ頑張ってる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、酸素ボンベを提供してくれた海水浴客に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと底が浅い海岸、ご紹介コース』、または『海の家で焼きソバをご馳走コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜白龍の最新独走日記 “波を巻きたてながら、南の方へ飛んで行くっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった白龍。おどろくなかれ、1週間もすると手元に酸素ボンベがわんさかさ。今日も元気に高速飛行しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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