格安ホームページ制作

28. タレスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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タレスさん、41歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜む・・こまった。海綿が足りん。さぼりグセがついたロバに、カツを入れたい!→注
「べつにいいじゃないか、そんなこと。いくら動物だからって、騙すのはやっぱりよくない。」
傍で客観的に批評するのは、友人のアナクシマンドロスです。
そう、昔から偉大なる哲学者というのは、友人知己にたしなめられて成長するのです。

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緊迫した晩餐の席。見かねたアナクシマンドロスがつい言いました。
「タレース君、ホームページ制作でもやったら?弟子達から集める海綿だけでは、水を吸ってもロバに加重しきれまい・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのさ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
タレスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、最古の哲学者でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ターレスの定理構築もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうタレスなのです。
“はじめまして、タレスです。ロバの荷に海綿をたくさん詰め込み、水を吸ったら重くなる仕掛けを作りたいのです。このまま放置すると、ロバの教育上よくありません。海綿ならなんでも大歓迎、至急ご提供いただけませんか?”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むタレス。そう、昔から偉大なる哲学者というのは、どんなコトにもひつこく熟慮するのです。

“こんにちは、タレスだよ。困った困った、海綿が足りなくてmyロバが調子こいちゃってさぁ!みんなで海綿をもってきてくれないか?m(__)m 畜生の分際で怠けグセかましくさって、懲らしめたるのさぁ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓タレス:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、最古の哲学者でした。

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「あ、ども・・タレスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではタレス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、哲学者です。んで、家畜をカタにはめるため海綿を集めたいのです。」

「家畜をカタにですか、う〜ん、なるほど・・。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“こんにちは、タレスだよ。困った困った、海綿が足りなくてmyロバが調子こいちゃってさぁ!〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つタレス。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、海綿を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の望みを、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人に?」

「う〜ん・・やっぱしサルディニア海岸のダイバー達かな?海水で洗ったあと乾燥させた出荷待ち品を分けてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“ダイバー”“海綿”この2語が不可欠ですね。そして呼びかけるお年寄りの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来れないような遠くにいるお年寄りに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身お住まいになるミレトスですね?あとはクレタとか、あのへんまでエリアを広げますか?ミケーネとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“ミレトス界隈にお住まいの、海綿の在庫がいっぱいある職業ダイバー達さんへ:タレスです。”

紹介文
“ミレトスに至急かけつけ、海綿を提供してくれませんか?合成樹脂で作った人造品じゃノンノンノン!ミレトス学派の体面がかかっております。クレタあたりにお住まいのワーカホリックなダイバーさんも大歓迎!あなたの海綿がロバを改心させる!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから哲学者としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎに御礼概要・・つまりどのようなお礼を、海綿の提供者に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『直径に対する円周角は直角であるコトを懇切丁寧に説明したげるコース』とか、『借り占めといたオリーブ圧搾機械をリースしたげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の切羽詰った状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜タレスの最新日報“夜空にみとれて、穴に落ち!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったタレス。おどろくなかれ、2週間もすると手元に海綿がわんさかさ。今日も、海綿を背負ったロバが溺れるのを厳しい顔で眺めつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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