格安ホームページ制作

277. ズーの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代メソポタミアの怪物ズーは、ライオンの頭を持つワシの姿だった…らしい。→注

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ズーさん、3113歳。
いままさに、痛痒に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。スミスリンがない!伸ばし放題のたてがみに、シラミがたかった!かゆくてたまらん−!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のズーシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほか神経がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにズーシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代メソポタミアに、大日本除虫菊株式会社はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
ズーも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「グリフォンの亜種」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、主神権の簒奪を目論むのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうズーなのです。
“初めまして、ズーです。スミスリンに難儀しております。古代メソポタミアに大日本除虫菊株式会社はありません。スミスリンをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むズー。そう、昔から伝説の怪物といえど、側頭部が痒くなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ズーだよ。べつに林や三平じゃないよ。スミスリンを持ってきてくれないか?側頭部かきむしってばっかだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ズー:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「グリフォンの亜種」でした。

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「あ、ども…ズーともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではズー様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、メソポタミアの小悪党です。んで、シラミを駆除したいのでスミスリンを手にいれたいのです。」

「メソポタミアの小悪党ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ズーだよ。べつに林や三平じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つズー。

「う〜ん…まずお聞きしますが、スミスリンを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、古い木造簡易宿のご主人かな?畳にシラミが巣食うから、スミスリンは必需品だろう?」

「はい、するとまず“古い木簡易宿のご主人”“スミスリン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる簡易宿ご主人さんの奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでスミスリン撒いてる簡易宿ご主人じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、山谷ですね?あとは寿町とか、あのへんまでエリアを広げますか?釜ヶ崎とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
山谷界隈で、必死にスミスリンを駆使してる古い木造簡易宿のご主人へ:ズーがスミスリンを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、スミスリンを提供してくれませんか?「天命の書板」を盗み出したので、とりあえず身元はたしかです。スミスリンL:シャンプータイプ 80mlで十分!寿町でシラミと戦ってる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、スミスリンを提供してくれた簡易宿ご主人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『部屋代滞納者を追っ払ったげるコース』、または『家賃の日割り計算に!電卓贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ズーの最新被成敗日記 “ルガルバンダに、倒されたっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったズー。おどろくなかれ、1週間もすると手元にスミスリンがわんさかさ。今日も元気にスミスリンを側頭部に摺りこみつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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